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“笑い”にとりつかれた男の激しくも純粋な生きざま【カルチャールーム】

(C)2023「笑いのカイブツ」製作委員会
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笑いのカイブツ 公開中

テレビやラジオに笑いのネタを投稿し続け、「伝説のハガキ職人」と言われたツチヤタカユキの私小説を映画化した作品です。

実力はあるものの、ネタ作りに人生を懸けてきたため人付き合いが苦手で、お笑い業界の人間関係や“大人の事情”になじめない─。それでも、自分の生きる世界はここだけ…というジレンマに苦しむ主人公は、少々エキセントリックですが、共感を覚える人が意外に多そうなキャラです。若手実力派俳優の岡山天音の熱演のおかげでしょう。

そして、そんな彼の実力と純粋さを受け入れて支える人気芸人や友人たちに扮(ふん)した仲野太賀、松本穂香、菅田将暉、そして母親役の片岡礼子ら共演者も、実に味のあるキャラと演技で強い印象を残します。

主人公の突っ走る姿にハラハラしつつも、どこか心温まる人間ドラマの佳作です。

(フリーライター 上妻祥浩)

上映館

  • ユナイテッド・シネマ熊本

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

(C)2023「笑いのカイブツ」製作委員会

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この記事を書いた人

映画解説・研究者、フリーライター。映画検定1級。熊日から「週刊文春CINEMA」まで神出鬼没。RKKラジオ「ニュース515プラス」毎月第1金曜日に出演中。家ではチワワとウーパールーパーの飼育員。『シン・ゴジラ』に出ていることだけが自慢。

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