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付録のレコードプレーヤーで聴いた ソノシートは思い出の音【円盤で時間旅行113回 嶋田宣明 】

イラスト・松田アツコ

本屋さんに行くと、豪華な付録の雑誌(特に女性誌)が所狭しと並んでいるのを見たことがありませんか? 分厚そうな本を手に取ってみると、その厚さのほとんどの部分を付録が占めていて、肝心の本はウスーイ数ページのみという、まさに本が付録のような状態。皆さんも付録が欲しくて、さほど必要でもないモノ、買った覚えはないでしょうか?

私が子どもの頃は少年雑誌などによく付録が付いていて、中でも忘れられないのが、組み立て式のレコードプレーヤーが付録だった時です。小学生にとって夢のような次号のお知らせに、まさにチムドンドン状態! 翌月、真っ先に本屋さんに向かって手に入れました。

開けてみると、夢のプレーヤーはダンボールのような厚紙の組み立て式で、動力は人力の手回し。付いていたのが「ソノシート」という、ペラペラの薄いレコードでした。やっとの思いで組み立て、恐る恐る回してみて、不安定なヨレヨレの音が聴こえた時のことは、今でも忘れられません。

今回ご紹介するのは、トヨタ自動車販売がカローラの販売促進に作った「ソノシート」です。作詞・作曲はこの頃CMソング制作でひっぱりだこだった浜口庫之助。2曲入りで、2曲目は、外国の方にもカローラを販売しようと考えたのか、商魂あふれる英語バージョンとなっています。

※今回紹介したレコードは9月20日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。FM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~)の選曲家、パーソナリティ。

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