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今で言うおやじギャグ!?車名をダジャレにした昭和歌謡【円盤で時間旅行128回 嶋田宣明】

イラスト・松田アツコ
イラスト・松田アツコ

カーボンニュートラルの流れを受け、日本にも本格的な電気自動車(EV)の波が押し寄せています。

最先端の技術を真っ先に取り入れ、常に時代の先頭を走ってきた日本の自動車業界。車はいつの時代も消費者の憧れの存在でした。

昭和40年頃、そんな車の名称だけを歌詞にした歌がありました。各メーカーや車種の名前を次々に歌詞の中に盛り込んだダジャレの教科書のようなその歌は、1964年に発売された小林旭の「自動車ショー歌」。ほぼ全ての歌詞が車のメーカーや車種名であったためか、発売当時はNHKなどテレビではほとんど放送されませんでした。しかし、レコードは60万枚を売り上げ、そこそこのヒット曲となりました。歌詞には60年ほど前の車の名前が次々に登場。その中には今でも新車として発表され続ける名前もあれば、おじいちゃんおばあちゃんの世代で消えていった懐かしい車もあって、まさに今で言うところの“ジャパンモビリティショー”的な自動車ソングとなっているのです。

今回紹介する楽曲は、その小林旭が東京スカパラダイスオーケストラと競演した「自動車ショー歌 with 東京スカパラダイスオーケストラ」のバージョン。新しいスタイルでよみがえったこの曲を聴いていると、あのおやじギャグ的な歌が今の時代にふさわしい曲として聴こえてくるのは私だけでしょうか。

※今回紹介したレコードは1月23日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~21時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

イラスト・松田アツコ

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この記事を書いた人

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。FM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~)の選曲家、パーソナリティ。

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