美術を学びたい高校生らにエール 当時の自分を重ねアドバイス【すてきびと】
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美術作家・東京造形大学特任教授 青木 豊さん
「美術系への進学を目指す高校生らを応援したい」―。絵筆を握る傍ら大学で教壇に立つ青木さんは毎年6月、益城町で開かれる美術系進学希望者向けガイダンスのため来熊。コロナ禍で今年は3年ぶりに対面で開催されました。
会場では、勤務する大学の特色を紹介する他、県内外から集まった高校生らの進路に関するさまざまな悩みにアドバイス。自分のデッサンの評価を求める学生には、同大学に合格した先輩の作品を見せ具体的に助言。将来への期待と不安に対しては、「自分が何者でありたいかを考えながら行動し続けることが大切」と自身の経験を重ねます。
小さい頃から絵が大好きだった青木さん。大学では「絵のことを何も分かっていないということを知った」と振り返ります。制作に没頭すると度々、寝食を忘れることもあったそうで、それは今でも。現在は光をテーマに対象のエッセンスを鋭く捉え、光の反射を緻密に計算しながら絵の具を重ね、スプレーで仕上げていきます。「高校生たちの真っすぐなまなざしを見ていると、自分も当時に立ち帰ります。今後も学生たちに会うのが楽しみです」
Information
青木さんの作品はHPで見ることができます。
yutakaaoki.comで検索を。