病気や障害のある子、家族を支援 時々ではなく、日々笑顔で過ごせる場を【すてきびと】
目次
「nichi nichi(ニチニチ)」代表 毛利 和子さん
重い病気や障害のある子どもとその家族、また、子どもを亡くした家族が日々笑顔でつながれる場をつくろうと、昨年立ち上げた「nichi nichi」。その代表を務める保育士です。
聾(ろう)学校と盲学校の教師だった両親の下で育った毛利さん。子どもが好きだったことから病棟保育士を目指して進んだ大学院で、難病の子や家族の思いを目の当たりにしました。熊大病院に勤務してからは、「長期で入院している子どもたちにとっては、病棟が生活の場。ここを思い出したくない場所にしたくない」と考えるようになったと言います。
ドクターや看護師長に掛け合い集中治療室の子どもの誕生会を開く他、感染症の危険から買い物に行けない子どもたちのために、病棟通貨を使った「手作りマーケット」も定期的に開催。「できないと諦めず、今できることに全力で目を向ける」がモットーです。
今後は「病棟で長く付き添う家族のために、栄養満点のお弁当の宅配なども検討していきたい」と毛利さん。ゆっくりですが、次のステップへと歩みを進めています。
Information
「nichi nichi」に関する情報や募金箱設置場所などは、インスタ(@nichinichi2022)で確認を。