サステナブルな一点モノの服作り 綿などの栽培にも挑戦【すてきびと】
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little vintage代表 原田 真助さん
「僕らに新しい生地は必要ない」をコンセプトに、既製の新しい生地は使わず、古着などを分解して生地にし、新たな服に生まれ変わらせるというサステナブルかつ一点モノの服作りに取り組んでいます。
きっかけは、留学先のアメリカで、ごみとして捨てられる大量の古着を見たことでした。「価値のある服なのに、汚れや破れといったダメージのせいで捨てられるのはもったいないと強く思いました」。熊本へ戻り、古着屋で働く中でミシンの使い方を覚え、独立して2007年にリメーク専門ショップを中央区坪井にオープン。体形の変化や身体的な理由で着られなくなった服のリメークを受け付ける「洋服お悩み相談所」も開設し、服の循環につなげています。
今年から服の原料となる綿やチョマ(麻の一種)といった作物の栽培にも挑戦。「近年、原料を栽培し、生地にして洋服にするという循環も大事ではないかと考えるようになりました。先日、天草の祖父母の畑に種をまいたので、これから収穫、製糸、服作りにチャレンジしていきたい」と目を輝かせます。
Information
ショップ情報はインスタグラム(@littlevintage2007)で。
ショップのある建物にはバリアフリーのアートギャラリーも併設。