悩みながらも進んだ音楽家への道 音色に「心」をのせて届けたい【すてきびと】
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バイオリニスト 黒木 真子さん
熊本市出身で、2018年にバイオリンの演奏活動を始めた黒木さん。
音楽講師の母や古楽奏者の親戚の影響で、幼少期から音楽が身近にあったそうです。バイオリンを始めて手にしたのが5歳の時でした。
高校2年のヨーロッパ研修で訪れたオーストリアでは、「クラシックの聖地で、音楽がその地の歴史や風景、人々の暮らしに根付いているのを見て、『この地にまた来たい』という思いがあふれてきた」と言います。
その後バイオリンを究めつつも、大学卒業間近には「このまま音楽を続けていいのだろうか」と将来が不安になったことも。そのような時に大分で活動するシンガー・ソングライターと出会い、空間に溶け込む音楽に心を揺さぶられました。悩みに悩んだ進路でしたが、「自分の直観を信じ、楽しいと思う方に進んでみよう」と演奏家の道を歩み始めました。
個人での演奏活動はもちろん、仲間とのコンサートや作曲にも注力している黒木さん。「時に人に寄り添い、時に旅するように、音色に心をのせて音楽を届けたい」と意欲を見せます。
Information
8月19日、熊本で津軽三味線と歌とバイオリンのコンサート「晩夏の集い2023」に出演。詳しくはインスタグラム(@___mk.jv)で。