「お直し」を次世代に伝え持続可能な未来に 社会課題にもビジネスの力で取り組む【すてきびと】
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“縫製士” AIM株式会社 代表 大山 愛美さん
SDGsの推奨などで需要が高まる衣服の「お直し」。「『お直し』は、元々古くから日本にある補正技術です。繕いながら大切に着続けるという文化を次の世代に残したい」と話す大山さん。
縫製業を営む祖母を幼い頃から見て育ち、憧れを抱いて同じ職業に就き25年。補正店で培った技術と経験を生かし5年前に独立しました。要望以上の仕上がりに顧客からの信頼も厚く、現在、県内に5店舗を構えます。店舗のDX化で遠隔接客システムを導入し受付業務を省人化。スタッフが在宅でも働ける環境を整え雇用や店舗を増やし、事業拡大につなげています。
大山さんは「『お直し』はAI(生成人工知能)に取って代わられない仕事」と言います。そのため、技術の継承は必須。学生や社会人が基礎技術や知識をeラーニングで学び、独立できるような仕組みも考案しました。他にも就労支援施設などでのワークショップや海外での技術者育成など社会課題の解決にも挑みます。「子どもたちに持続可能な社会を残すため『お直し』技術を通して何ができるのか、これからも考えたい」
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Coatolieの詳細はホームページ (https://coatolie.com) で。