八代発、無農薬バナナを全国へ 新品種の栽培にも夫婦で挑戦 !【すてきびと】
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バナナ生産農家 高木 明日香さん
1824(文政7)年から鏡町で農業を営む高木家7代目の明日香さんが結婚後、夫とチャレンジしたのがバナナ栽培です。「かつて父が挑戦したことはあったのですが、商品化には至らなかったので」と言います。明日香さん夫婦は、輸入物のバナナより小さい三尺バナナという国内でも生産数の少ない品種を選択。しかし、生産に関する知識や情報はほとんどなく、「論文などを読みながら見よう見まねでやってみるしかありませんでした」と振り返ります。
初年度の2017年に植えた100株は全滅。しかし、生産管理や肥料にも工夫を加え、5年後には無農薬で酸味と甘味のバランスの良い「たかきのバナナ」にたどり着きました。果実を採った後の幹や葉は、もみ殻や米ぬかと合わせ堆肥として再利用。「離乳食に安心して使えるバナナを、と考え肥料にもこだわりたい」と母親の顔ものぞかせます。
「たかきのバナナ」は、ECサイトを通じ全国へ発送。ふるさと納税でも選べるそう。「今年は、ピンクやルビー色、しま模様の実がなるバナナ栽培にも挑戦しています」。話題を呼ぶ”バナナ革命”が起こる日も近いかもしれません。
Information
収穫体験や見学のほか、バナナの木の「オーナー制度」なども実施。
https://www.takaki-komekoubou.com/banana.php