熊本の情報を多言語で発信 来熊、在熊外国人に「やさしい」まちへ【すてきびと】
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「Kuma Visit」代表理事 千田 浩未さん
長年、大学受験向け予備校の英語講師を務めた千田さんは「熊本を外国人にとって優しくて、易しいまちにしたい」との思いで「Kuma Visit」を設立。熊本地震後は阿蘇地域の道路情報を英語と日本語で表記したロードマップなどを作成しました。以降も、来熊、在熊外国人向けに役に立つアドバイスや支援を行っています。
2019年には、シートを指さすだけで飲食店や物販店で注文や決済方法などを示せる多言語対応の「指さしシート」を県立大総合管理学部の宮園博光教授の研究室と共同製作。20年の熊本豪雨の際には、ベトナムからの技能実習生が避難所でコミュニケーションをとれずに困っているとの情報を聞き、ベトナム語を含めた4カ国語対応の避難所用「指さしシート」も作りました。「コミュニケーションのハードルを下げるツールとして、ぜひ活用してほしい」
多言語化に向けて、さまざまな啓発活動に取り組む千田さん。「熊本の魅力が多くの外国人に伝わり、『訪れてみたい』『住んでみたい』と言われるようなまちになればうれしい」と話します。
Information
飲食店や物販、避難所で使える「指さしシート」は、「Kuma Visit」のHPから無料でダウンロードできます。
http://kumavisit.com/