里山の観察会を260回以上経て 8人の樹木愛好家たちが本を出版【すてきびと】
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熊本樹木の会
長谷川 律子さん 道家 荒機さん
近くの山で誰もが身近に見ることができる樹木を紹介しようと、県内の樹木愛好家8人でつくる「熊本樹木の会」が7月に本を出版しました。『熊本・里山の雑木たち』は、会員が撮った樹木の写真と、樹形や葉・花・実の特徴が丁寧にまとめられています。
本を出版する目標を立てた8人は、2012年から立田山や金峰山(ともに熊本市)、雁回山(宇土市・熊本市)、小岱山(玉名市・荒尾市)など、近くの里山で観察会を始めました。12年間で260回を超える観察会を重ね、その集大成として印刷した200冊の本を県内の図書館や博物館、林業関連施設、各山の管理棟などに配布しました。
「山の樹木に花が咲くのは年間でたった1週間くらい。この本で開花時期を調べてみてください。ヤマイバラの花の香りなんて、とてもすてきですよ」と長谷川さん。道家さんは「休日に家族で山に出かけて、1本でも2本でも樹木の名前を覚えてもらえたらうれしい」と話します。
「里山」の樹木を本にまとめた会員の次の目標は、阿蘇などの「奥山」で観察会を始めることだそうです。
Information
熊本県立図書館、熊本市立図書館、玉名市民図書館では貸し出しが可能ですので、ぜひ利用してください。