古典の美に自分らしさを込めて 肥後六花の紅型にも挑戦したい【すてきびと】
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紅型(びんがた)作家
坂本 希和子さん
青い海に雲、草花など、自然の美を鮮やかな色彩で表現する沖縄の伝統工芸「紅型」。高知県生まれの坂本さんは幼少期から、祖父母の住む石垣島を訪れるたびに紅型の放つ色彩の力強さに魅了され、その歴史や技法を学ぶために沖縄県立芸術大学に進みました。「琉球の時代から受け継がれている伝統ある染色技法。知れば知るほど、その奥深さに引き込まれていきました」
紅型の制作は、まずデザインを描き、型掘り、色付け、最後の水洗いまで細かく気の抜けない工程が続きます。時には大好きな音楽からインスピレーションを受け、作品を作ることもあるのだそう。「古典の奥ゆかしさに自分ならではのエッセンスを混ぜ込んで、自分を表現した作品に仕上げる。紅型はまさに、沖縄の“チャンプルー”文化そのもの」と笑います。
結婚を機に今年1月から熊本に居住。熊本の草花にも目を奪われ、「肥後六花をモチーフにした紅型にも挑戦してみたい」と言う坂本さん。「個展や作品のオンライン販売、体験教室などを通して、熊本で紅型を知っていただく機会を増やしていきたいです」
Information
坂本さんの紅型に関して詳しくはInstagram(@kiwa_s6)をご覧ください。