【555号】すてきびと – 県介護支援専門員協会会長 土屋 政伸さん
目次
在宅避難の高齢者と行政を橋渡し 実情に合った切れ目ない支援を目指す
7月の豪雨災害の発生当初から、球磨村を拠点に高齢者の生活支援を続けています。「その人が歩んできた人生をリスペクトする」を信念に、一人一人に寄り添います。
災害発生の翌日には250ccのバイクで被災地に入り、車が折り重なり流木が家に突き刺さった状況に、「ぼうぜんと立ち尽くし言葉を失った」と言います。泥かきなどの作業が落ち着くと、まず在宅避難をする1人暮らしの高齢者の戸別訪問を始めました。
「他人に迷惑をかけたくない」と遠慮しがちな高齢者の不安な気持ちをほぐそうと、肩に触れ手を握りながら持病や自宅の再建、家計などについてさりげなく聞き取りました。熊本地震の際、家にこもりがちになったことで認知症が悪化したケースを見てきた経験から、災害時に限った介護サービスの手続きの簡素化や迅速な対応を行政に求め、実現。「生活や心身の負担を減らし、高齢者の孤立を防ぎたい。今後も訪問を続け、被災者の実情に合ったサポートができているかモニタリングするなど、切れ目のない支援を目指します」
Time Schedule
- 6:00 起床、朝食
- 7:00 出勤。施設の片付けや掃除をする
- 9:00 勤務~会議の準備、打ち合わせ
- 17:00 勤務終了
- 18:00 会議
- 21:00 帰宅。夕食後、講義の準備など
- 24:00 就寝
Information
福祉を学んだ恩師の言葉「この世に忘れ去られる人をつくってはならない」を胸に支援に取り組んでいます。