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【556号】すてきびと – 肥後碁聖 米田伊吹さん・肥後本因坊 國松 聡さん

國松 聡さん・米田伊吹さん
國松 聡さん・米田伊吹さん

目次

[新春Special]熊本の囲碁界で話題の2人に注目しました。

県内アマチュア二大タイトルを獲得 熊本の囲碁界を盛り上げる若い力!

國松 聡さん・米田伊吹さん
國松 聡さん・米田伊吹さん

「肥後本因坊」と「肥後碁聖」は、熊本県内アマチュア囲碁の二大タイトルです。大人から子どもまで幅広い世代が参戦しています。

8月に開催された第67期肥後本因坊戦で、見事勝利を収めたのが、小学6年生の國松聡さんです。小学生の本タイトル獲得は史上初の快挙。「いつか取りたいと思っていたので、とてもうれしかったです。学校でも『新聞に載っていたね』と声を掛けられるなど、反響がありました」と照れくさそうに笑います。

そして、11月に行われた第38回肥後碁聖戦を制したのが初出場の中学1年生・米田伊吹さん。その決勝の相手は、なんと國松さんでした。小中学生同士の決勝対決は、大会史上初。「どちらが優勢か分からないまま進んだので、勝った時は本当にうれしかったです」と米田さんは振り返ります。

大会や勉強会で会うことが多く、話をしたり碁を打ったりする機会もあるという二人。お互いの印象を聞いてみると、「米田君の碁は、攻めが強いのに、陣地もしっかり囲ってくる」(國松さん)、「國松君は力強い碁を打つ。先を読む力がすごい」(米田さん)。さらに國松さんは「他にも同じぐらいの年齢で強い人たちがいるので、たくさん刺激を受けています」と同世代の実力の高さも誇ります。

二人とも腕を磨く場は、主に囲碁教室とインターネットでの対局です。特にネットは時間や場所を選ばないため、学校や部活が終わってから、毎日対局しているそう。「碁を覚えれば世界中の人と打てるので楽しいですよ」と米田さんは笑顔を見せます。

熊本の囲碁界の未来を担う二人。國松さんは「プロになってタイトルを獲得したい」、米田さんは「全国大会で良い成績を残したい」と、共にさらなる高みを目指しています。

米田伊吹さんのTime Schedule

  • 6:30 起床、家の手伝い
  • 7:10 登校
  • 16:30 部活
  • 18:00 帰宅、宿題、お風呂
  • 19:00 夕食
  • 19:30 ネットで対局
  • 21:30 就寝

國松 聡さんのTime Schedule

  • 7:00 起床
  • 8:00 登校
  • 16:00 下校
  • 17:00 宿題、家の手伝い、囲碁の勉強
  • 18:30 夕食
  • 19:00 お風呂、ネットで対局
  • 22:00 就寝

全国で活躍できる子どもたちが育っています

囲碁は答えのないゲームです。ルールは簡単ですが奥が深く、思考力を養うことができます。実際に、囲碁をしている子どもたちの考える力はすごいと思いますね。國松君の強さの秘密は、展開を読む力に秀でていること。変化にも柔軟に対応しつつ、力強い碁を打ちます。一方、米田君は闘いの碁。攻める力にたけています。その上で大局観もあるのが特長です。彼らをはじめ、熊本には今、いずれ全国大会で勝てるような子どもたちがどんどん育ってきています。これからの熊本の囲碁界がとても楽しみです。

Information

熊本の囲碁子ども大会に関する情報はこちら

NPO法人 熊本子ども囲碁普及会
http://www6.plala.or.jp/kumamoto/

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

國松 聡さん・米田伊吹さん

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この記事を書いた人

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