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家族の形 愛の形に正解はない

そして、バトンは渡された

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そして、バトンは渡された

著:瀬尾まいこ

俗に言う「食わず嫌い」とか「見て見ぬふり」というヤツだ。

本作は3年前の本屋大賞受賞作だが、僕は当時なぜか手に取らなかった。タイトルを一見して「もしかしてスポ根モノ!?」などと冗談めかしていた。しかし昨年暮れにいざ読んでみると僕は3行で本作のトリコになっちまった。瀬尾先生、ゴメンナサイ。

主人公の優子には3人の父親がいる。特殊過ぎる家庭環境の物語といえばドロドロかサツバツと相場は決まっていそうだが、その環境を不幸とは思わずに生きる優子の半生が実に淡々と、そして心温まるメッセージをふんだんに交えて描かれている。

たとえ血がつながっていなくても、長い年月を共にしていなくても、決して揺るがない親子の愛。一方ちょっとした行き違いで無視されたり、仲直りしたり、付き合ったり別れたりを繰り返す、不安定な若者の友情や恋愛。それらの「愛」の対比が素晴らしい。家族の形にも、愛の形にも正解はない。今を堂々と愛すればよいのだ。

紹介するのは

金龍堂 まるぶん店
荒川 俊介さん

6歳の息子がTV「水ダウ」の替え歌最強トーナメントに大ハマリ。一日中歌っています(苦笑)

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

そして、バトンは渡された

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