一日の終わりに気の利いた”あて”を【つんどく よんどく】

「今日も一日頑張った。さて…」。一杯のお酒と、気の利いた“あて”を前にして思わずニヤける時。「このために生きている！」と思う瞬間です。

今回ご紹介するのは、NHKの人気番組「あてなよる」を書籍化した、おつまみ帖です。「鮭の焼きそばナポリタン」とか、「ねぎみそ焼き」とか、「アンチョビの梅おろし和え」とか…。「あぁ…おいしそう…」と思わず声がもれてしまう料理の数々。 料理研究家・大原千鶴さんのレシピは、びっくりするほど簡単な手順で驚きです。ソムリエ界の俊英・若林英司氏による、“あて”に合うおすすめのお酒と飲み方の紹介が親切で、お酒ビギナーにもうれしい一冊です。

ご飯を作るのが面倒でも、あてを作るのは全然苦ではない。
「さぁ、これからお楽しみの時間だ…」とほくそ笑みながら作る時間もまた、至福。この文章を書いていたら、がぜん飲みたくなってきました。今夜のあては「揚げ出しにゅうめん」にします。

長崎次郎書店

荒金由紀代さん

雑誌・実用書・地図担当。 JPIC読書アドバイザー