自助の力を信頼し「体を取り戻す」【つんどくよんどく】
みらいのからだのーと
著者:早川ユミ
新型コロナウイルスの流行で、体の大切さを改めて知った私たち。今後、どのように自分の体と向き合っていけばいいのでしょうか。今まで通りなのか、それとも少し違ったアプローチをするべきか。考えるヒントが、本書に散りばめられています。
著者は高知県の山に住む布作家。草木染めなどの布を手縫いして衣服を作り、自給自足の生活にも取り組んでいます。体は自然からの贈り物。畑の野菜を育てるように、体をいたわり手当てする―。そんな暮らしを実践してきた著者が、体の不調に悩む現代人に、自助の力を信頼し「体を取り戻す」方法を伝えます。例えば呼吸法や冷え取り、自然治癒力に働きかけるイトオテルミー療法などが、かわいくて個性的な絵とともに紹介されており、挑戦してみたくなります。
いくつかの方法の中から自分に合うものを見つけてもいいし、自分なりの健康法を編み出してもいい。未来に向けての体を育んでいく「みらいのからだのーと」です。
紹介するのは
長崎書店
石川 龍一さん
JPIC読書アドバイザー。精神世界、コミック担当