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ロスジェネ世代が生きた日本とは【つんどく よんどく】

1973年に生まれて
著者:速水健朗 東京書籍 B6判 1540円

1973年に生まれて

先日、店の若いスタッフから「携帯電話の無い時代って、どうやって待ち合わせしていたんですか?」と尋ねられた。どうだったかな…正直全く覚えていない。しかし特に不便を感じることなく人と会えていたのは間違いない。

本書はそんな時代を経て現代に至る、ロスジェネ、超氷河期、お荷物などと言われ続けた団塊ジュニアのど真ん中、1973年生まれの世代が生きた日本社会を追体験する書だ。

かくいう私も73年生まれ。15歳で映画主演デビューした宮沢りえ、20歳にして安打数のプロ野球記録を更新したイチローも同年代である。

本書を読むと、当時の事件や話題を振り返りながら、我々が生きた時代が、決してちまたで言われるような失われたものばかりではなく、社会の礎として積み重なる地層の一部となっていることを再認識できる。

昭和から平成、そして令和へ。時代の変遷を知りたい方はぜひご一読を。

紹介するのは

金龍堂まるぶん店 荒川 俊介さん
金龍堂まるぶん店 荒川 俊介さん

若手時代、「俺の年収はイチローのヒット1本分より少ないゼ!」とイキっていました。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

1973年に生まれて

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