陰謀渦巻く時代 才女の処世術【つんどく よんどく】
目次
面白すぎて誰かに話したくなる 紫式部日記
今年の大河ドラマの主人公は紫式部ですね。かの有名な『源氏物語』の作者ですが、素顔はどんな女性だったのか、一足先に知りたいものです。
紫式部が宮中での様子を中心に書いたものに『紫式部日記』があります。自身のことはもちろん、同僚やライバルのことなども記されており、彼女の性格や処世術をうかがい知れます。宮廷儀式などの歴史を知る重要な資料でもあります。
とはいえ古典ですから、読むのは容易ではありません。ところが今回ご紹介させていただく『紫式部日記』は小難しい知識は一切不要。予備校の超人気講師・岡本先生による解説で、さながら現代のSNSを見ているようです。時代背景や歴史の重要事項も理解でき、「なぜ面識のない清少納言を酷評したのか」、その背景も見えてきます。
陰謀やクーデターも渦巻く時代に、したたかに生きた才女。現代の私たちと同じように悩んだり、ぐちったり、キレたりして。ちょっと共感できる女性だったのかもしれません。