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大人も子どももLet’s Challenge! 災害時に役立つサバイバル術

大人も子どももLet's Challenge! 災害時に役立つサバイバル術

地震や台風、集中豪雨など、自然災害はいつ起こるか分かりません。いざというときに危険から身を守るためには、防災への意識と対応力を日常的に身に付けることが大切です。

9月1日は防災の日。自然の中で遊びながら取り組める「サバイバル術」に挑戦してみませんか。災害時に役立つスキルと知識の幅がグンと広がりますよ。

目次

楽しく防災スキルアップ! サバイバルミッションに挑戦!

アウトドア感覚で楽しめて災害時に役立つスキルが身に付く「サバイバルミッション」に読者親子が挑戦しました。災害時に何役にもなる便利アイテムも紹介します。

自分で考え行動する力を育てよう

「サバイバルミッション」に挑戦する目的は、被災時に必要なノウハウを覚えることではありません。防災の知識や備えはあればあるほど役立ちますが、それでも災害時は想定外の事態が発生することがほとんど。だからこそ、何か起こった時に自分で考え、発見し、行動に移す力を身に付けておくことが大切です。

「サバイバル」というと少し大げさですが、これらはバーベキューやキャンプといった遊びの中で体験できるものばかりです。ぜひ楽しみながらチャレンジしてみてください。あえて不便な環境に身を置くことで、本当に必要な備えが見えてきますよ。

教えてくれたのは

のあそびlabo 理事 星田 浩太郎さん
のあそびlabo 理事 星田 浩太郎さん

救急救命士として人命救助に14年間携わり、現在は「72Hサバイバルディレクター」として防災講習を開催したり、登山ガイドやイベントの企画運営などを担ったり多岐にわたり活動中。

挑戦したのは

(左から)白旗 一晴くん(10歳)、 澄晴くん(8歳)、羽純さん
(左から)白旗 一晴くん(10歳)、 澄晴くん(8歳)、羽純さん

初めてのサバイバル体験なので、楽しみです!

[Mission1]手元にある材料で火をおこす

火の扱い方を習得しよう

星田さん

最近はオール電化の家も増え、生活の中で火に接する機会が減っています。災害時、火は暖を取るだけでなく、温かい食事を作ったり、煙を上げてSOSの合図にしたりとさまざまなシーンで役立ちます。火の扱い方を覚えておきましょう。

※火をおこす場合は、たき火が許可されている場所で安全を確保して行ってください

材料

材料 ・新聞紙 ・牛乳パックまたは 布製ガムテープ ・マッチ箱 ・細い枝 ・まきや太い枝
  • 新聞紙
  • 牛乳パックまたは布製ガムテープ
  • マッチ箱 ・細い枝
  • まきや太い枝

牛乳パックや布製ガムテープは着火剤の代わりになります。

道具

  • たき火台または、コンクリートブロック(コの字に組み立てる)
  • 消火用の水
  • 軍手
  • 火ばさみ

火の起こし方

  • たき火台に新聞紙を置く。牛乳パックまたはちぎって丸めたガムテープにマッチで火をつけ新聞紙に着火する。
  • 火種を大きくするために、細い枝、まきの順番でくべる。
  • まきの組み方を工夫したり、木の素材を変えたりして、どうすれば火が長持ちするのか試してみて。

POINT

火を扱う感覚を養うためには、ライターよりもマッチを使う方が適しています

火を扱う感覚を養うためには、ライターよりもマッチを使う方が適しています

[Mission2]アルミ缶でご飯を炊く

工夫して食事を作ろう

電気やガスが止まり、手元に調理道具がない場合でも工夫次第で温かいご飯を食べることは可能です。「Mission1」でおこした火を活用してアルミ缶ご飯を作ってみましょう。

材料(1缶分)

0.5合

適量

道具

  • アルミ缶(350mL)…1缶
  • アルミホイル(25×15cm)…1枚
  • 石(できれば平らなもの)…1個
  • 軍手
  • 火ばさみ

ご飯の炊き方

  • アルミ缶に米を洗わずに入れ、水を注ぐ。水の目安は米の上部から指の第二関節まで。
    • ※水の量は少ないよりも多い方が失敗しにくい

      アルミ缶に米を洗わずに入れ、水を注ぐ。水の目安は米の上部から指の第二関節まで
  • アルミホイルでふたをして、蒸気が逃げないよう上に石を置く。

    アルミホイルでふたをして、蒸気が逃げないよう上に石を置く
  • 軍手を装着して、(2)をたき火の弱火のところに置き、蒸気が出なくなったら火からおろす。
  • 10分ほど蒸らせば出来上がり。

POINT

たき火を弱火にするのが難しい場合は、火から少し離せばOK

たき火を弱火にするのが難しい場合は、火から少し離せばOK

[Mission3]シェルターを作る

プライベート空間を確保してみよう

雨風をしのぎ、住居にもなるシェルターは、災害時の避難所として重宝します。木や岩を活用すればポールがなくてもブルーシートとひもでタープに早変わり。シェルターができたら、その下で料理を食べてみたり、どれくらい風をしのげるのか試したりしてみましょう。

雨風をしのぎ、住居にもなるシェルターは、災害時の避難所として重宝します
アンカーになる木にひもを結び付ける星田さんと澄晴くん
アンカーになる木にひもを結び付ける星田さんと澄晴くん
重量さえあれば石も立派なアンカーに!
重量さえあれば石も立派なアンカーに!

道具

  • ロープを通せるハトメ(穴)付きのブルーシート(1辺が2.7mくらいのもの)
  • ロープorビニールひも(PPロープ)
  • はさみ

張り方

  • ロープを結び付けるアンカーとなる木や石などを探す。
  • 2カ所のアンカー(A)に、ひもがピンとなるように結び付ける。
  • (2)にブルーシートをかけ、四隅にあるハトメ(穴)にロープを結び付け、そのロープをイラストのようにアンカー(B)に結び付ける。ブルーシートがピンと張れば完成。

POINT

ビニールひもは簡単に固く縛れるので、子どもでも扱いやすい!

ビニールひもは簡単に固く縛れるので、子どもでも扱いやすい!
市販のテントでもOK!

軽量でコンパクトに収納できる山登り用のテントや手軽に設置できるポップアップテントがお勧め。

5分もあれば簡単にできるね!

読者親子の感想

答えを教えてもらうのではなく自分たちで試行錯誤するからこそ身に付くということが体感できました。今度は家族みんなで挑戦したいと思います。

また練習してみよう!

また練習してみよう!

防災グッズに早変わり! 身近な便利アイテム

ラップ

食器をラップで覆って使用すれば洗い物が減り、貴重な水の節約にも。その他、体に巻き付ければ防寒具、壁やガラスに貼り付ければ伝言板、ひもや包帯の代用品としても役立ちます。

ラップ

布製ガムテープ

段ボールをつないだり、割れた窓の補修をしたりする役割だけでなく、テープの上からマジックで文字を書けばメモ帳代わりにもなります。また、テープを適当な長さに切ってライターに巻き付けておけば着火剤の代用になる優れ物です。

布製ガムテープ

ブルーシート

床に敷くだけでなく、日よけや雨よけ、屋根や窓ガラスの養生、着替え時の目隠しなどにも大活躍。防災グッズとして備えるなら、厚みがある耐久性の高いタイプでハトメ付きのものがお勧めです。災害時は品薄になるので、備蓄品として1、2枚用意しておきましょう。

ブルーシート

生理用ナプキン

衛生的なのでガーゼの代わりとして傷口に当てたり、止血したりすることができます。また、下着に貼り付けて利用することで、同じ下着を数日着用することが可能に。

生理用ナプキン

新聞紙

毛布や敷物代わりになるのはもちろん、皿やコップ、スリッパを作ることが可能です。脱臭効果を利用して簡易トイレにもでき、たき火の燃料としても◎。折り紙の代わりにすれば子どもの遊具としても活用できます。

新聞紙

新聞紙を使った防災グッズの作り方は動画で紹介しています!こちらからチェック!

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

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