守りたい 美しい阿蘇の草原

今年初めて、阿蘇グリーンストックが毎年開催している野焼き支援ボランティアの研修会を受けることになりました。あの美しい阿蘇の草原は、放っておけば失われるものであることを知ったからです。
子どものころ、阿蘇の草原は「守るもの」ではありませんでした。家族でドライブしてワラビを探して夢中で歩き回ったり、車の窓を開けて風を受けながら笑ったりした場所。土の匂い、ワラビで袋がいっぱいになった重み、見上げた空の広さを、今もはっきり覚えています。
大人になってからの阿蘇は、ドライブデートをした場所、友人たちと星を見に行った場所、疲れた時になんとなく一人で向かう場所。阿蘇はいつもこちらの事情を聞かず、黙ってそこにいてくれるところでした。
そんな当たり前が揺らいだのが、熊本地震。道が寸断され、阿蘇が突然「簡単には行けない場所」になった時、風景は永遠ではないのだと初めて実感しました。そして今、阿蘇の草原を守る人たちとの出会いがあり、阿蘇の草原は、何もしなければ静かに姿を変えてしまうことや人の手によって支えられてきた自然であるということを知ることになりました。
新芽の芽吹きを促す野焼きはとても大切な作業ですが、年々野焼きを担う人たちが高齢化しているそうです。阿蘇に住む人たちやボランティアの人たちが、長年草原と人との関係をつなぎ続けてくれていました。阿蘇がこの先もあの美しい草原をなくさないため、私も何か行動したいと思っています。





















