「きじ馬」と「花手箱」に心をつかまれました

人吉球磨地方に800年以上伝わる郷土玩具、「きじ馬」と「花手箱」。前からみていたはずなのに、最近になってその愛らしさにすっかり心をつかまれました。ころんとした形、素朴なのに鮮やかな色づかい。赤や緑、黄色の模様が並ぶ姿は、どこか懐かしく、都の香りも感じさせます。
平家の落人たちが生活の糧として作り始めたと伝えられていますが、そこからずっと地元の人の手によって伝承され続けてきた時間の重なりまで愛おしく思えます。先日、この二つが存続の危機にあると聞きました。作り手はいま一軒のみ。材料の木材も手に入りにくくなっているそうです。
この文化が続いていくために、「まずはこのかわいさを私たち熊本県民が再認識することが応援の一歩になるのでは」と思いました。そこで、友人3人で、「勝手に郷土の文化応援部」を結成。人吉クラフトパークの絵付け体験に参加しました。木のぬくもりに触れながら、色を重ねていく時間は本当に楽しく、気づけば3時間。並んだきじ馬と花手箱、それぞれに個性もあり、日付と名前も入れて宝物になりました。
きっと熊本県にはもっと宝物があるはず。まずは自分が知ることから! ですよね。飾ったきじ馬を見るたびに、その奥にある人の手のぬくもりや、八百年物語を思い出します。小さな木の玩具ですが、そこには確かに故郷の誇りが宿っていました。この「好き」という気持ちが、静かにでも次の世代へつながっていけばうれしいです。





















