まるで参観日!?子どもの婚活が心配な親【荒木直美の婚活コラム「婚喝百景」80】

過保護は子どものためならず
閉校した小学校で開催した婚活イベントでの出来事。
妙にそわそわ、入口の方にチラチラ目をやる男性を発見。
心配になり、声をかけると男性は「なんでもないです。大丈夫です」と答えます。
気にはなりましたが、そのままイベントをスタート。
会場となる1階の教室でご対面の挨拶を促していると、窓枠に二つの手が見えました。
「えっ?」と思って、窓の外を確認にいくと、そこには一人の中年女性がうずくまっていました。
女性と目が合い、「どちらさまですか?」と聞くと、その女性は言いにくそうに、「実は、参加している男性の母親です」と話しました。
なるほど、先ほどの男性の落ち着きのなさの正体はこれだったのか!
思わず「どうしてお母さんが?何か忘れ物を届けに?」と聞いてしまいました。
体操服を忘れた小学生じゃあるまいし!
こんなことは初めてでしたが、お母さんいわく「息子が女性に相手されなかったら心配で」と居てもたってもいられずに来てしまったのだそう。
びっくりしましたが、お母さんの必死な姿に、私も息子を持つ母親としてグッときました。
しかし、婚活に保護者の観覧席は無いので、なんとか説明して、お帰りいただきました。
その後、息子さんもホッとした様子で、婚活に集中していました。
そんな「お母さん付き添い事件」から2年、当時のことを懐かしく思い出していたら、なんと最近のイベントでも同じことが‼
今度はお父さんとお母さんが揃ってついてきちゃいました(笑)
こちらも参加者のプライバシーを理由に見学をお断りしました。
我が子が心配なのはわかりますが、独身者が結婚相手に求めるものに「自立したしっかりした人」という項目があります。
親の付き添いは子どもさんの足を引っ張るだけです。
過保護は子どものためならず、「子の自立こそ子育てのゴール」と思い、お家で報告をお待ちください。



心配ご無用‼
人生は子どものもの