「平和への思いを自分事と捉えることが大事」 映画『長崎─閃光の影で─』主演・菊池日菜子さんインタビュー

目次
原爆後の長崎で人々を救い続けた少女たち


原爆投下直後の長崎で奔走する看護学生らを描いた映画『長崎─閃光の影で─』が公開中です。
主演を務める女優の菊池日菜子さんが、作品への思いを語りました。
「平和への思いを自分事と捉えることが大事」
菊池さんは福岡県出身。
修学旅行で長崎を訪れ、平和学習も多く受けていましたが、「撮影の資料や脚本を読み、今までが受け身だったと反省した」と話します。
主人公スミの印象について菊池さんは当初、自分を持てず行動しているように見えたそう。
でも、「スミは自分探しの途中。17歳の女の子として、等身大の苦しみや迷いを抱えていると気づき、愛を持って演じられた」と語ります。
一方で、「戦争はたった80年前の出来事でまた起こり得ることでもある。平和への思いを自分事と捉えることが大事」と訴えます。
役が抜けず、日常への戻り方も分からなくなるほどだったという撮影期間。
「苦しくとも『私は役者として生きたい』という思いで自分の居場所を見いだせた、大切な時間でした」と振り返ります。
「日本人として、全ての方が見るべき作品。長崎の地で何があったのかを生々しく感じていただくためにも、ぜひ劇場で観ていただきたいです」
Information


原案/「閃光の影で─原爆被爆者救護 赤十字看護婦の手記─」(日本赤十字社長崎県支部)
監督/松本准平 脚本/松本准平、保木本佳子
出演/菊池日菜子、小野花梨、川床明日香、南果歩
ストーリー
1945年8月、長崎。看護学生のスミ、アツ子、ミサヲの3人は、空襲による休校で帰郷し、家族や友人との平穏な時間を過ごす。しかし、原子爆弾の投下でその日常は一瞬にして崩れ去る。街は廃墟と化し、彼女たちは未熟ながらも看護学生として負傷者の救護に奔走するが…。
上映館
※スケジュールは上映館にお問い合わせください
- TOHOシネマズ熊本サクラマチ・はません・宇城・光の森
- イオンシネマ熊本