映画「ホーリー・カウ」恋も青春もエンジョイ！チーズ作りにかける青年の成長物語

映画「ホーリー・カウ」 10/31（金）公開

「フランスで最も愛されるチーズ」といわれるコンテチーズの生産地・ジュラ地方を舞台にした青春ドラマです。

18歳のトトンヌは、チーズ職人の父が事故で亡くなり、7歳の妹の面倒を見ながら2人だけで生きていくことに。
毎日遊びほうけて仕事も長続きしない彼は、高額の優勝賞金を目当てに、チーズ作りコンテストへの出品を決意しますが…。

「ダメな若者が人生の危機に直面して一念発起、地域の伝統的な仕事に挑戦する」物語は、青春物だけでなく、いわゆる“ご当地映画”でも定番。
本作でもコンテチーズの製造場面がたびたび登場します。
トトンヌのダメっぷりはかなり重症で、見ているこちらがすごく心配になるほど。
とはいえ、彼なりに頑張るし、その忙しい合間に恋人と青春を謳歌（おうか）する姿は、まさに“若さ”。

見終わった時に何となく爽やかな気分になれる、愛おしさが漂う作品です。

（フリーライター 上妻祥浩）