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“食”を通した地域への恩送り 誰もが気軽に立ち寄れる交流の場に【すてきびと】

あきた寺子屋食堂 代表 吉尾 英美さん
あきた寺子屋食堂 代表 吉尾 英美さん

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あきた寺子屋食堂 代表
吉尾 英美さん

吉尾 英美さん
吉尾 英美さん

1970年、大阪市生まれ。関西の大学で仏教を学ぶ。食への興味から国内外20カ国を食べ歩き、自らも作りたいと辻調理師専門学校で料理の基礎を習得。短期大学で保育士、幼稚園教諭の資格も取得。2014年、南区の浄玄寺住職で教誨(かい)師の夫と結婚、2015年入寺。真宗大谷派教師。25年3月、「あきた寺子屋食堂」(予約制)を立ち上げる。

安土桃山時代から続く寺の坊守として働く傍ら、子ども・地域食堂「あきた寺子屋食堂」を運営しています。人生を振り返り、「一人ではできないことも多く、たくさんの方に救い上げていただいた」と語る吉尾さん。自分にできる「恩送り」を考えた時に浮かんだのが、長年携わってきた料理でした。

寺は元々、地域の教育や福祉の拠点としての役割を担っており、先代の坊守は子どもたちに学びの場を提供していました。「あきた寺子屋食堂」にはその歴史を継承しつつ、得意な料理を生かし、地域の人が集い、語らえる場にしていきたいという願いを込めています。

特に力を注いでいるのがメニュー。ボランティアのメンバーと知恵を出し合います。「フードバンクや地域の農家、門徒さんから寄せられた無農薬野菜を使い、味付けや器、盛り付けにもこだわっています」と吉尾さん。料理を見た瞬間のお客さまの驚きと喜びの顔が、スタッフの励みになっています。「今後は異世代交流ができるイベントなども開催していく予定です。地域の方はもちろん、遠方の方にも気軽に立ち寄っていただける場所にしていきたいです」

一皿ごとに手を尽くした料理が並びます
一皿ごとに手を尽くした料理が並びます

Information

「あきた寺子屋食堂」(浄玄寺)南区浜口町880。開催日は毎月第1土曜、受付は前月の10日~(9時~17時)。料金は一般300円、80歳以上・小学生100円。TEL:090-5282-7264

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

あきた寺子屋食堂 代表 吉尾 英美さん

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