初めての旅行でも大丈夫!台湾・桃園空港から台北への移動手段を現地記者が写真で紹介【台湾ってこんなトコVol.15】
この記事を書いたのは
NNA台湾記者・張成慧
NNA台湾編集部に勤める30代の台湾人女性。大学時代に交換留学生として日本に約1年間滞在して以来、日本が恋しく年に2回のペースで各地を訪ねています。旅やアート作品などを通じて、自身の感性が磨かれるものごとを見つけるのが好き。
桃園空港から台北へ 桃園空港MRT、バスで向かう方法
台湾を訪れる多くの旅行者が利用する台湾桃園国際空港。台湾北部の桃園市にあり、台北市の台北駅とは約40キロ離れています。
2023年9月に配信した【台湾ってこんなトコVol.2】では、台湾の路線バスやタクシーの乗り方を紹介しましたが、今回は、桃園空港から、桃園空港MRT(中国語:桃園機場捷運)または高速バスで台北に向かう方法をお伝えしたいと思います。
台湾最大規模の空港「桃園空港」
桃園空港は台湾最大規模の空港です。日本からの航空便約30~40便が毎日ここに到着します。うち1~3便が熊本からの便となります。
桃園空港には第1ターミナルと第2ターミナルがあり、第3ターミナルは建設中です。
桃園空港第1・第2ターミナルから台北市へ
台北駅へ向かうなら桃園空港MRTが早くて便利
空港から台北に向かう場合、桃園空港MRTまたは高速バス、タクシーを利用することができます。目的地が台北駅であれば、桃園空港MRTに乗るのが早くて便利だと思います。
桃園空港MRTには普通列車と快速列車があります。普通列車は、老街渓駅を出発し、八つの駅を経て空港第2ターミナル駅に到着します。同駅を出発後は空港第1ターミナル駅を含む11の駅で停車し、台北駅に着きます。乗車時間は約50分間です。
一方、快速列車は空港第2ターミナル駅が始発駅となります。空港第1ターミナル駅など3駅に止まり、台北駅に到着します。第2ターミナル駅から台北駅までの乗車時間は約40分です。
桃園空港から台北市内へ 桃園空港MRTで向かう方法
駅に向かう…到着するターミナルによって駅が異なる
第2ターミナルから入境して到着ロビーに着き、地下1階に降りると桃園空港MRTの第2ターミナル駅に到着します。第1ターミナルは到着ロビーからチェックインロビーを経由すると、第1ターミナル駅に到着します。
乗車券を買う…ICカード「悠遊カード」がおすすめ
桃園空港MRTの自動券売機では、片道乗車券の購入やICカードの購入・チャージをすることができます。台湾旅行で主に公共交通機関を利用する場合は、プリペイド式ICカード「悠遊カード(イージーカード)」を購入し、チャージすることをお薦めします。
悠遊カードは台湾の捷運(MRT)やバス、台湾高速鉄路(台湾高鉄)、台湾鉄路(台鉄)、自転車のシェアリングサービスで利用できるほか、コンビニでも使うことができます。
桃園空港MRTの自動券売機で悠遊カードを購入する場合、お釣りが出ないので注意が必要です。支払金額がカードの販売額と最低チャージ額の200台湾元(約960円)を上回る場合、超過分は全額チャージされます。もし高額紙幣しか持っていない場合は、インフォメーションで購入しましょう。
ICカード不要の人…現金や電子決済で買う方法
台湾での滞在期間が短く、プリペイド式ICカードが不要であれば、片道乗車券を買いましょう。第1ターミナル駅または第2ターミナル駅から台北駅までの運賃は、いずれも160元です。
手元に高額の紙幣しかない、または現金を持っていない場合は、桃園空港MRTの第1ターミナル駅と第2ターミナル駅の入口近くにあるネット旅行サイト「イージーフライ」のカウンターに行くのも良いでしょう。ここではさまざまな決済方法で乗車券を購入できます。
自動改札機では非接触対応クレジットカードやLINE Payも使える!
桃園空港MRTの自動改札機では非接触対応クレジットカードやLINE Pay(ラインペイ)などを使って乗車することもできます。いろいろ紹介しましたが、こちらの方法が一番便利かもしれませんね!
車内での飲食、喫煙は禁止 トイレはありません
快速列車は台北まで早くアクセスできるだけでなく、車内には荷物を置くスペースが確保されています。
桃園空港MRTは台湾各地のMRTと同様、車内での飲食、喫煙は禁止されています。また車内にトイレはありません。
車両の座席ではUSB充電が可能
第2ターミナル駅から台北駅行きの始発は午前5時55分、終電は午後11時35分です。
早朝・深夜便はタクシーや高速バスも選択肢の一つに
深夜に空港を出発する航空便や早朝に空港に着く航空便を利用する場合、タクシーのほか、24時間運行の高速バスを選ぶこともできます。
桃園空港から台北市内へ 高速バスで向かう方法
桃園空港と台北間は24時間運行の高速バスも
現在、桃園空港と台北間でバスの24時間運行を行っているのは「国光客運」の1819線です。空港を出発後、台北に直行します。台北では中山区を経由し、終点の台北転運站(台北バスステーション)に着きます。乗車時間はオフピークの時間帯で約1時間です。
その他のバス路線は24時間運行ではありませんが、早朝から運行している路線や深夜まで運行している路線もあります。また、目的地が行天宮や東区、信義区などであれば、これらの場所の近くを通るバスに乗ることを考えてもよいと思います。
バス車内では両替できず、お釣りも出ないので注意!
バスに乗車する際、悠遊カードなどを持っていない人は、待合スペースのカウンターで乗車券を買うことをお薦めします。先に座席を確保できるだけでなく、バスに乗車後、運賃を支払うために小銭を探す必要もありません(台湾のバスでは両替ができず、お釣りも出ません)。
待合スペースのカウンターではさまざまな決済方法が可能
台北市内から桃園空港へ 桃園空港MRTで向かう場合
地下通路は複雑 道に迷ったら「車站大庁」に向かって
台北駅は台北最大の交通結節点です。桃園空港MRT以外に台北MRT(台北捷運)、台湾鉄路、台湾高速鉄路が乗り入れ、これらは地下通路などでつながっています。また地下街もあり、構内は非常に複雑で、道に迷っている旅行者をよく見かけます。
桃園空港MRTの台北駅は、台北MRT、台湾鉄路、台湾高速鉄路の台北駅とは少し離れています。桃園空港MRTの台北駅から桃園空港に向かう際、台北駅での移動時間として10~20分ほど確保した方がよいでしょう。
台北駅で道に迷った場合は、1階の「車站大庁(ステーション・ホール)」に向かうことをお薦めします。ステーション・ホールから、桃園空港MRTの駅と空港行きバス乗り場への移動は便利です。
桃園空港MRTの台北駅に向かう際、台北駅の「北三門」から建物に入ると、桃園空港MRTの案内表示が目に入ります。
台北駅の「北三門」から建物に入り…
エスカレーターで降りると…
桃園空港MRTの台北駅の案内板が!
インタウンチェックインが利用可能
桃園空港MRTの台北駅と新北産業園区駅では、インタウンチェックインと受託手荷物託送サービスを利用することができます(当日の桃園空港出発便が対象)。
サービス時間は台北駅が午前6時~午後9時半。チャイナエアライン(中華航空)、エバー航空(長栄航空)、キャセイパシフィック航空(国泰航空)、スターラックス・エアライン(星宇航空)など航空会社6社の便に乗る場合に利用できます。出発時間の3時間前までに手続きを完了させる必要があります。
新北産業園区駅のサービス時間は午前9時~午後4時。チャイナエアライン、エバー航空、タイガーエア台湾(台湾虎航)などに乗る場合はここで手続きができます。
詳細な情報は桃園空港のウェブサイトで確認できます。
荷物を預けて身軽になったら、桃園空港に向かいましょう。乗車券の買い方は桃園空港を出発した時と同じです。ただ、快速列車と普通列車はプラットフォームが分かれているので、間違えないように注意してくださいね。
1番と2番プラットフォームは快速列車の乗り場
3番と4番プラットフォームは普通列車の乗り場
台北市内から桃園空港へ 高速バスで向かう場合
バスで台北から桃園空港に向かいたい場合、先にバスの乗車場所を調べましょう。空港のように乗り場が集約されておらず、事業者によって停車場所が違うためです。
バスの乗車場所は事業者によって異なるので注意
ここでは24時間運行の1819線での向かい方をご紹介します。
1819線の乗車場所は台北転運站の4階の409乗車口となります。北三門の向かい側にあるショッピングモール「Qスクエア」とつながっています。
以上、桃園空港と台北間の交通アクセスについてご紹介しました。日本から台北に旅行に来る方々の参考になれば幸いです。