【沖昌之の湯島日記⑤】リアル「猫村さん」

(5回続き、毎週金曜日アップ) 猫写真家の沖昌之さん=東京都=は、熊本県上天草市の湯島をたびたび訪れ、見たことがないような島猫たちの日常をカメラに納めている。お気に入りの写真とエピソードを寄稿してもらった。
湯島の港から少し坂を登ったところに湯島諏訪神社がたたずんでいます。急な階段を上るのは少々骨が折れますが、まるで案内役のように一緒に階段を上ってくれる猫や、境内につくと顔を出して歓迎してくれる猫たちがいるので、思わず頑張って上り切れてしまいます。
この日は境内の大きなイチョウの木の色づく葉と猫を一緒に撮影しようと意気込んで訪れました。思うように撮影は進まなかったものの、そこで出会ったのは洗濯物をてきぱきと干しているかのような働き者の三毛猫「ゆずさん」。
シャッターを切った瞬間、まるで「猫村さん」が実在するかのような錯覚に陥りましたが、実は風に揺れるぞうきんと格闘する愛らしい姿でした。(2024年撮影)=おわり
おき・まさゆき 1978年神戸市生まれ。会社員を経て、2015年に独立。「ぶさにゃん」「必死すぎるネコ』シリーズなど著書多数
インスタグラム@okirakuoki
新著「これネコ それネコ?」(インプレス)

