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【猫部長の業務報告⑨】三毛猫で島巡り、「湯島クエスト」ラスボスは…!?

ラスボスは…!?

熊本県上天草市の離島・湯島で、約250匹の猫たちの健康管理に奔走する「湯島猫部」の部長・林愛子さんが、島猫にまつわるさまざまなエピソードをつづるブログです。

「三毛猫」というと、どのようなイメージをお持ちでしょうか。気が強い、プライドが高くツンデレ、賢く自立心がある、というのが一般的なようですが、三毛猫といえばほぼ雌なので、必然的に雌猫の性格と重なるのかなと思います。華やかな毛色と模様は芸術作品のようで、とても絵になります。今回は、湯島のおすすめスポットとともに、三匹の三毛猫をご紹介したいと思います。

まずは船着場から少し西へ進んで、坂を登った島の中腹にある諏訪神社へ。歴史を感じる、大きなイチョウの木がシンボルのパワースポットです。

出迎えてくれるのは、あどけない表情がとってもかわいい「狛猫」ゆずちゃん。声をかけると一緒に石段を登って、狛犬とポーズを取ってくれます。

「狛猫」ゆずちゃん

ゆずちゃんには、黒猫の「うめぞう」という弟分がいて、よく腰巾着のようについてきます。ゆず先輩のような立派な狛猫になりたいのか、真似をしようとするのですが、ちょっとどんくさいようでいつも上手く登れません。まだまだ修行が足りないようです。

「狛猫」修業中

ゆずちゃんとの記念撮影を楽しんだら、港沿いの道へ戻り、東へと進みます。

漁協入り口の船揚げ場周辺でぜひ探してみて欲しいのが、「小悪魔」ふのりちゃん。独特な模様のせいか、なんだか不機嫌そうに見えますが、本人はいたってごきげんマイペース、我が道を行く、Z世代代表のような性格です。

独特な存在感を持つふのりちゃん

お客さんに愛想を振りまくようなファンサービスはせず、猫たちが集まっていると一応見には来ますが、興味がないとさっさと帰っていきます。そんなふのりちゃんの小悪魔的魅力にハマるファンは少なくありません。ただし、気分が乗らない時は探しても見つからないし、呼んでも出てこないので会えたらラッキーです。

船の上で島猫らしいポーズを取ってくれることも

そのまま港沿いを東に歩いて、ウミガメビーチとも呼ばれる東の浜も是非訪れて欲しいところ。

その東の果てで待ち受けるのが、「湯島のラスボス」こと女王マリ様です。

女王マリ様

ひときわ大きくて目を引きますが、れっきとした三毛猫の女の子です。人懐っこく愛想を振りまき、よくお客さんの気を引くために得意技のでんぐり返しを披露しています。ただし、自分が一番じゃないと気に入らないので、自分がちやほやされている時に他の猫が邪魔してくると、子猫だろうが雄猫だろうが容赦なくしばき倒します。

ターゲットとなるお客さんを品定めするまなざしは、まるで獲物を狙うトラのよう。特に優しそうな男性の方、ひとりで歩いているとロックオンされて、身ぐるみ剥がされるかもしれませんのでご注意ください。

あざとい。

はやし・あいこ=1978年生まれ、熊本市出身。2019~2024年に湯島地区の地域おこし協力隊として活動し、湯島に移住。「人と猫との共生」を目指して、島内外のメンバーと「湯島猫部」を立ち上げ、猫の名簿作成、避妊・去勢やワクチン接種等の健康管理などさまざまな取り組みを続けている。

インスタグラム@cat_island_yushima.nekobu

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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