【道路マニアの僕が国道57号への愛を叫ぶ② 熊大生のイマドキヒマドキ?番外編】
道路が好きなKumarismのメンバー・Fuyaが、国道57号についてマニアックな視点で語ります! 道路に関心がある方も、そうでない方も、どうぞお付き合いください!
Fuya
大分出身、熊本が大好きすぎる文学部1年男子。暇があれば一人で探検することも。野望は県内全45市町村制覇。
国道57号とは? 県内区間の終点・三角港に行ってきた!
さて、熊本の方々にとって身近な国道57号ですが、57号がどこからどこまでを結んでいる道路なのか、みなさんご存じですか?
国土交通省の熊本河川国道事務所に取材しました。
九州の東西軸を支える国道57号
国道57号は、大分市が起点です。
大分市内は国道10号との重複区間で、隣の豊後大野市犬飼というところで10号と分岐します。
そして、熊本県を通過した後、海を渡って長崎県へ向かいます
諫早市で国道34号に合流し、長崎市で終点となります。
総延長はおよそ300kmにもなります。九州の東西方向の移動を支える道路として、重要な役割を果たしているのです。
県内では、熊本市近郊の区間が、市内中心部と郊外地域をつなぐ役割を担っており、交通量が非常に多くなっています。
また、国道57号は、阿蘇、三角方面にも伸びており、観光地への定番のドライブコースにもなっています。
県内区間に限ってみても、57号は、地域ごとにさまざまな表情、性格を持っていて、それが、僕が57号を好きな理由の一つでもあります
東バイパスの田井島付近。交通量がとても多い
県内区間の終点には何がある?
ここで、57号の県内区間の終点であることを示すものを探します。
何かモニュメント的なものはないかなと思っていましたが、どうやらなさそうです。
(もしご存じの方がいたら教えてください!笑)
ただ、標識にはそれとなく示されていました。
三角港の前の交差点にこんな標識がありました。
ここから左が57号、ということが分かります。
そして、あまり見慣れないこんな標識もありました。
簡単に説明すると、「20tを越える車両でも許可なく通行できる、と指定された道路はここまで」というものです。
主要な国道や、港など物流の拠点に向かう道路が指定されていることが多く、57号は、阿蘇と大津を結ぶ北側復旧道路を除くすべての区間が指定されています。
ここから長崎へ続くが…
さて、ここから57号は海を渡って長崎県を目指すわけですが…。
実は、現在はここから長崎に渡ることはほぼ不可能です!(泳いだら行けるかもしれませんが笑)
かつては、ここから長崎の島原外港までフェリーが出ており、それに乗って行き来することが可能でした。
しかし、熊本港ができて、そこから島原に向かうフェリーが運航され始めると、三角~島原間の船の利用者は減少し、2006年に、ついに三角からのフェリーは廃止されてしまいました。
57号の県内区間の終点が三角港になっているのは、かつてここから島原へ船が出ていた名残ともいえるのです。
三角港から大分の犬飼までは153km。ここから阿蘇方面に向けて、国道57号の県内区間の全てを、少しマニアックな視点で紹介していきます!