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子どもが独立し、住宅ローン返済も終了 今ある財産をどう殖やしていけばよい?【家計簿チェック】

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

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“お金のプロ”がズバリ!家計簿チェック

Q.子どもが独立し、住宅ローン返済も終了 今ある財産をどう殖やしていけばよい?

住宅ローンの返済は既に終了しています。子どもたちもそれぞれ独立したので、これから妻とゆっくり過ごそうと考えています。

定年は63歳まで延長されており、退職金見込み額は3000万円。年金は65歳から受給開始の予定で、年300万円ほどは受け取れるようです。このほかに、65歳から50万円を5年間受け取れる個人年金にも加入しています。

近い将来、大きく変わる生活を見据え、少しの財産をいかにして膨らませていこうか思案中です。どのように考えればよいでしょうか。

A. 資産運用は自己責任の世界 バランスを見て取り組んで

手取り年収約700万円に対し、年間支出は半分の約350万円という盤石の家計です。このまま経過すると、単純計算でも定年までに2000万円を超える資産の上積みができそうですね。さらに、退職金を加算すれば、定年退職時点で8000万円前後の金融資産残高が見込めそうです。

年金300万円とは、「私の分だけで」とのこと。妻の分が基礎年金のみであると考えても、年80万円弱が加算されるはずですから、65歳以降、ご夫婦の日常生活費は公的年金でほぼ賄えると考えていいのではないでしょうか。

さて、資産運用に対する考え方ですが、“ハイリスク・ハイリターン”なる言葉の通り、より高い利殖性を求めるほど、資産を減らしてしまう可能性が高まります。具体的な方法はいろいろありますが、何を選んでも「絶対」はなく、全ては自己責任の世界であることが大前提です。

以上を踏まえると、2つの真逆の方向性が成立しそうです。一方は、仮に少々の損失が出たとしても支障はないので積極的に運用するという方向性、もう一方は、特に殖やさずとも十分に生活できるので手堅く維持するという方向性です。バランスを見ながら、手持ち資産は引き続き堅実路線で維持し、今後の黒字分を積極的に運用してはいかがでしょう。楽しくお取り組みいただけたら幸いです。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

お金のプロがズバリ!家計簿チェック 今回答えてくれるのは佐藤ななみさん

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この記事を書いた人

ライフプランを柱に、家計管理・住宅資金・保険・資産形成に関する講座やコンサルティングを展開。NPO法人ら・し・さ理事として、終活やエンディングノートの普及・啓発活動にも取り組む。

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