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【熊本】SDGsの取り組みを探そう!親子で街なか散策

SDGsという言葉をずいぶんと聞くようになりました。特別に意識をしなくても、私たちの周りにはSDGsにつながる取り組みがあふれています。そこで、たくさんの店が並ぶ街なかへ読者スタッフの清田さん親子が出かけ、楽しみながらSDGsを探してみました。

読者スタッフ:清田 美由紀さん(右)、茉莉花(まりか)ちゃん(9歳)

目次

[専門家がアドバイス!]たくさんの人や店が集うマチはSDGsの見本市

EPO九州(九州地方環境パートナーシップオフィス) コーディネーター
澤 克彦さん

街なかを見るとSDGsの「ゴール12 つくる責任つかう責任」だけをイメージしやすいでしょう。しかし、暮らしを豊かにする1〜17全てのゴールに貢献できる仕掛けが街のあちこちにあります。肩の力を抜いて、そのつながりを探してみましょう!

EPO九州は環境省が全国8ブロックに設置した「環境パートナーシップオフィス」の一つ。環境やSDGsに関わる情報発信やワークショップなども行う。

https://epo-kyushu.jp/


熊本市の中心市街地でSDGsにつながるいろいろなアイデア発見!

熊本市の中心市街地の活性化に取り組む「マチノミライ」の代表理事・松永哲典さんにナビゲートしてもらいながら街なかを巡りました。

(一社)「マチノミライ」 代表理事
松永 哲典さん

熊本市中心街は昔から「人に優しい街」を目指してきました

子どもからお年寄りまで幅広い世代が楽しめるようSDGsという言葉が聞かれる前から「人に優しい街」を目指し、いろいろなことに取り組んできました。

昨年は、街なかをフィールドに、小学生が高校生から街なかの歴史や魅力を学ぶプロジェクト「マチノガッコウ」を初めて開催しました。年の近い学生たちから教えてもらうこともあって小学生はとても楽しそうでした。高校生も教えるために自分たちで改めて街なかについて調べたので、新しい発見や学びにつながっていました。今年も9月30日㈯に開催しますので、ぜひ参加してください。

クマモトピックス

[発見01]蔦屋書店熊本三年坂

環境に配慮したモノがずらり並ぶコーナー!

店内の一画にある「本屋からはじめるSDGs」コーナーには、環境やフェアトレードに配慮した食品や生活用品など、100種類近くのアイテムが並んでいました。おいしいもの、デザインに優れたものなど、商品力のあるものを厳選しているそうで、「訪れた人がSDGsを考える入り口になれたらうれしい」と企画担当の大嶋杏里さん。2人もさっそく買い物を楽しみました。

茉莉花ちゃんは、廃棄されるカカオ豆の皮を使ったレトルトカレー(756円)を、美由紀さんは蜜ろうラップ(1540円〜)と竹で作ったトイレットペーパー(220円)をチョイス
お問い合わせ

蔦屋書店熊本三年坂

住所熊本市中央区安政町1‐2カリーノ下通
TEL096-206-9948
営業時間10時〜23時
休業日なし

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[発見02] 熊本郷土料理 青柳&熊日・ヒノマルECOsマルシェ

おいしく!お得に!「ふりかけ」でフードロスをなくす取り組み

老舗和食店がSDGsへの取り組みの一つとして厳選国産かつお節のだしがらで、ふりかけ「もったいなかつお」(400円)を作りました。大量のだしがらを廃棄するのが「もったいない」との思いから、しらす干しや大根葉などを加え、新たな一品へ。店頭と同店通販サイトで販売中です。

お問い合わせ

熊本郷土料理 青柳

住所熊本市中央区下通1‐2‐10
TEL096-353-0311
営業時間11時30分〜14時30分(OS13時30分)、 17時〜22時(OS21時)
休業日不定休、年末年始、お盆
備考https://aoyagi.ne.jp/

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県内野菜などを安価で販売、余った食品の募集も

毎月1回、びぷれす広場で賞味期限が迫った県内メーカーの加工品や小売店で売れ残った県産野菜などが安価で販売されています。また、子ども食堂や生活困窮者などを支援するため、家庭で余った食品を募る「フードドライブ」も開催。原則として賞味期限が1カ月(菓子類は2週間)以上残っている未開封の常温保存が可能な加工品が対象。次回の開催は7月20日(木)予定。

お問い合わせ

熊本ネクストソサエティ

住所開催場所/びぷれす広場(中央区上通町2‐2)
TEL096-327-9283

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[発見03]辛島町周辺の花壇

街の緑化に植え替えの必要がない花壇を

「辛島町周辺の電車通り沿いの花壇は宿根草を中心に植えてあり、街の緑化はもちろん、植え替えが必要ないという点でもSDGsにつながります」と松永さんに教えてもらい、行ってみることに。「きれい!」「これは何の花?」など、2人は花を見て楽しそう。昨年春に開催された「全国都市緑化くまもとフェア」をきっかけにスタートした緑化活動「NEO GREEN PROJECT」の一つで、企業の協賛とボランティアで花壇は管理されています。


[発見04]久遠(くおん)チョコレート熊本

チョコレートは“何度でも溶かして固めて成形できる”ことから、“何度でも再チャレンジできる”というメッセージを伝えているそう

チョコレートで若者の就労支援

人気のチョコレート専門店は、雇用の面で独自の取り組みを行っていました。「病気や対人関係の不安、不登校など挫折経験のある若者に多く働いてもらっています。ここで社会に慣れてもらい、再チャレンジするきっかけになってほしい」と江口店長。一生懸命気持ちを込めて作られたおいしいチョコレートを買って食べることが、若者の応援につながります。

茉莉花ちゃんは自分でアイスにチョコレートをコーティングする「至高のアイス」(389円)を体験
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久遠(くおん)チョコレート熊本

住所熊本市中央区上通町3‐15ステラ上通り1F
TEL096-200-8418
営業時間11時〜19時
休業日火曜

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[発見05]Baumkuchen(バームクーヘン)

熊本の林業に触れるきっかけに

山に捨てられた木などで作るカトラリーが並ぶ店内に入るとすぐ、「いい香り!」と美由紀さん。このお店は、林業を営む宮村啓さんが「自然の山や木の素晴らしさをたくさんの人に知ってほしい」との思いから2021年にオープンしました。茉莉花ちゃんも、ずらりと並ぶ木の食器の軽さやなめらかな手触りに驚いていました。

左:オーナーの宮村啓さん。林業の楽しさや、木々を適切に伐採しないと環境に悪影響が出ること、林業に携わる人が不足していることなどを教えてくれます 右:商品を購入することで資源の有効活用につながります
お問い合わせ

Baumkuchen(バームクーヘン)

住所熊本市中央区坪井2‐1‐29
TEL096-245-7599
営業時間11時〜18時
休業日不定
備考※営業日はインスタグラムで確認を

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[発見06]オモケンパーク

地域の魅力を次の世代へつなぐ

「未来の子どもたちへきちんとバトンを渡せるように」と、資源や空間、食、働き方など多分野でSDGsにつながる取り組みにチャレンジしているコミュニティー空間。併設のカフェで喫茶しながら、SDGsに触れて、学ぶことができます。例えば、建物には小国杉の構造材を使い、阿蘇の森を守ることに貢献。店の奥に設置された井戸は、熊本の地下水の豊かさを伝えるとともに、災害用としての役割も。SDGsや地域の魅力を発見するイベントも開催しています。

お問い合わせ

オモケンパーク

住所熊本市中央区上通町7‐7‐1
TEL096-288-0230
営業時間11時〜19時
休業日火曜

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街めぐりを終えて

美由紀さん

いろんなお店の方の思いなども聞けて、新しい街の魅力を知ることができました。

茉莉花ちゃん

初めて入るお店もあって、とっても楽しかった! お母さんと一緒に街なかを歩けたこともうれしかった!!

ここがポイント

EPO九州
澤 克彦さん

街なかは、衣・食・住・遊すべてが詰まった「宝箱」のように、私たちの暮らしも気持ちも豊かにしてくれます。同時に「暮らしの教科書」として、社会のさまざまな課題を知り、解決に貢献するチャンスを広げてくれます。今回紹介されたお店やスポット以外にも、熊本の魅力が詰まった街なかがにぎわい続けることで、地域の経済はもとより、社会・暮らし、生き物や環境がバランスよく、共に良くなることが期待されます。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

熊本市を中心に31万部戸別配布のフリーペーパー「くまにち すぱいす」がお届けする、熊本の暮らしに役立つ生活情報サイトです。

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