親子4代にわたる競輪好き学生が語る競輪の良さ【熊大生のイマドキヒマドキ?Vol.64】
熊本の旬な情報を発信しているKumarismのメンバーが、大学生ならではの偏った目線でモノコトを熱く語ります!
私が感じる競輪の面白さ・良さ
私は親子四代にわたる競輪好きの家系で育ちました。幼い頃はよく、家族総出で競輪場を訪れていました。
そんな家庭に生まれた私ももちろん、競輪が大好きです。
私が感じる競輪の良さ・面白さを紹介します。
①選手との距離が近い
競輪の良さは、なんといっても選手との距離が近いこと。競馬や競艇と違い、金網1枚を隔てたすぐそばを自転車に乗った選手が通過するので応援の声がよく届きます。
幼い頃、父親が賭けていた選手に応援の声を飛ばし、その選手が1着になり、ガッツポーズを向けてくれたときの喜びは今でも忘れられません。
選手が自分の声に反応してくれるのはうれしいものです。
全国からファンが集まる小倉競輪祭
それを一番実感できるのは、競輪で最も大きな大会の1つである「G1」です。
G1は年に6回行われており、その中の1つである「小倉競輪祭」は毎年11月に福岡県北九州市の北九州メディアドームで開催されます。
私は毎年、友人や父親と見に行っています。
「小倉競輪祭」はとにかく迫力がすごく、全国各地からファンが集まるほどです。
東京から足を運んだという競輪ファンのおじいちゃんに話し掛けられたこともあります。
そんな遠方からでも見に来たくなる競輪祭は、熱気と歓声でドーム中が埋め尽くされています。
特に地元小倉の選手が準決勝や決勝戦に出場しているときには、近所から来たと思われる地元のおじいちゃんたちがその選手の名前を叫びながら応援しています。
「北津留(地元小倉の競輪選手)頑張れよー!」「おっちゃん、お前頭しか買っとらんけんなー!」、こんな声援が飛び交っています。
そんな声援を受けた選手が良い着順に収まったときには、選手の方も声援に対して笑顔で手を振り返してくれます。
こういった選手とファンとの金網越しの交流も競輪の距離の近さを表していると思います。
②観客同士の交流が面白い
競輪場での楽しみは観戦だけではありません。
観客同士の交流も面白いです。
友人たちと競輪場に行くと、若い人が珍しいからか、必ずと言っていいほど常連のおじいちゃんから話し掛けられます。
車券の買い目からスマホの操作方法まで、いろいろなことを話します。時にはためになる話も聞けて勉強になります。
③父や友人と車券の買い目を考えるのが楽しい
競輪にはさまざまな考える要素があります。
同じ地区の競輪選手同士の力関係や、先輩後輩の関係、その日の選手の調子、使っている自転車のギア倍数などなど考えだしたらキリがありません。
そんな中でも考え抜いた予想を、父親や友人と話しながら意見を交換することがとても楽しいです。
たまに友人と競輪場に行って、買い目を話し合っていると近くのおじいちゃんが話に割り込んでくることもありますが、それも面白さの一つですね。
④競輪場は親子交流の場
また、競輪場は私にとって親子の交流の場でもあります。
父と競輪場を訪れるときは競輪場で名物グルメを食べながらレースの買い目について語り、レース後は父が高校時代に訪れていたラーメン屋で昔話を聞くのがいつもの流れです。
そんな時間を父親と過ごせるのはとてもありがたいことだと思っています。
まとめ:競輪の楽しみは“賭け事”としてだけじゃない
私の人生において、競輪は友人や父親、現地のおじいちゃんたちとのコミュニケーションの場であるといえます。
そんな私の密かな夢は、全国の競輪場を回ること。
まだ久留米競輪場と小倉競輪場の2カ所しか訪れていませんが、北は函館競輪場から南は熊本競輪場と全国に40カ所ほどある競輪場を父親や友人と巡ることができれば、これほど楽しいことはありません。
競輪には、賭け事という側面だけでなく、いろいろな楽しみ方があります。今年は、熊本地震で被災した熊本競輪場が復旧し、レースが再開される予定です。再び足を運べる日を心待ちにしています。