“デフサッカー”で、あこがれの日本代表に 東京デフリンピックで金メダル目指す!【すてきびと】
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デフサッカー選手 湯野 琉世さん
聴覚に障がいのある人たちのサッカー「デフサッカー」。プレー中は補聴器を外すのがルールで、選手間のコミュニケーションは手話やアイコンタクトで行うため、「音のないサッカー」と呼ばれます。昨年、マレーシアで行われたW杯で、日本代表は見事、準優勝。湯野さんは、ボランチという要のポジションでチームをけん引しました。
2歳の時に聴覚に障がいがあることが分かりましたが、補聴器を付ければ会話は可能で、小学校から高校までは11人制でプレー。北九州市で就職してからも社会人チームに所属。その後デフサッカーを知り転向。はじめは「言葉を使ったコミュニケーションが図れないことに戸惑いを感じた」と言うものの、すぐに頭角を現し、2019年から代表に呼ばれるようになりました。
目標は、2025年に東京で開催されるデフリンピックでの金メダル獲得。そのために今月から1年半、サッカー強豪国ドイツに。「ろう者には手話という共通言語があるので、言葉の心配もありません。デフサッカー界に自分の名前を刻んで、必ず金メダルに貢献したい」と、静かに闘志を燃やしています。
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障がいのある子たちのあこがれの選手になりたいと思っています。