人間と自然のあるべき関係とは【つんどく よんどく】
目次
ほんとの野菜は緑が薄い
著者は子どものころ、お姉さんを病気で亡くし、そこから健康や自然について関心を持ち、勉強するようになったそうです。そして現在は、自然栽培野菜の流通に尽力されています。
野菜を選ぶ時、なんとなく色が濃い方が栄養ありそうと思って選んでいませんか? 私は本書を読んで、「なんとなくそうだろう」と思っていたことについて、「実はそうだったのか!」と常識を覆されました。
「買った柿は腐るが、庭先の柿は枯れる」など、「腐る」と「枯れる」の違いからもいろいろ学べます。土と野菜の関係からは、人間と自然の関係がどうあるべきかも見えてきます。
人間は病気から治る過程で、さまざまな症状が出ますが、土や野菜が元気になっていく過程でも、一時的にいろんな症状が起きるそうです。人間も自然の一部だと本当に感じることができます。
「今よりもうちょっと健康になりたい」「自然なものに引かれる」─。そういう方々に、ぜひ読んでほしい一冊です。
紹介するのは
JPIC読書アドバイザー。精神世界、コミック担当