探求心が商品開発の原動力 料理好きが高じてジャム作り【すてきびと】

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カフェ・コンフィチュール店主
藤﨑 清美さん


1957年、天草市河浦町生まれ。地元の高校から大分の歯科衛生士専門学校へ進む。卒業後、熊本市内の歯科医院に勤務。83年に結婚。夫の歯科技工所を手伝いながら2013年にジャムの製造、販売をスタート。23年1月からシェアストア「みんなのふね」内に「カフェ・コンフィチュール」をオープン。
2025年2月、御船町の魅力発信を目指す土産物コンテストでグランプリに輝いた「きょうりゅうジャム」を製造・販売しています。料理好きな藤﨑さんがジャム作りを始めたのは、いちごジャムが好きだと思っていた娘から「実は一番好きなのはマーマレード」と聞いたことがきっかけ。熊本のおいしいかんきつ類を使ったジャムを作ったところ、その楽しさにはまり、山都町の酒蔵の酒かすや玉名市横島町の白イチゴ、御船町のショウガなど、珍しい県産食材のジャム製造にも挑戦。現在、店には120種類ものジャムが並んでいます。
「どんな果物や野菜もフレッシュな状態で食べるのが一番おいしいのは分かっています。私の役割は生産の過程でどうしても出てしまう規格外や熟し過ぎてしまった果物を、別の形で食卓に届けること」と語ります。「加工品としてジャムを手に取った人が、思いがけず熊本で生産されている食材を知るきっかけになれたらうれしい」
今でも知らない食材に出合うと、「どんなジャムにしようかとワクワクする」と藤﨑さん。湧き出る探求心が、新たな商品開発に生かされています。


Information
「カフェ・コンフィチュール」について詳しくは、Instagram(@cafe_confiture)をご覧ください。