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同じメニューの夕食を作る理由

「慣れた手つき」になるため、同じメニューの夕食を作っています
「慣れた手つき」になるため、同じメニューの夕食を作っています

今夜のご飯は何ですか? 私は肉じゃがと卵焼き、ホウレン草のごまあえにきんぴらごぼう。昨日も、その前も同じメニューです。

その理由は「慣れた手つき」で作るため。実はこのほど、あることをテーマにした映像作品に出演することになりました。それは私たちが何げなく言っている「いただきます」という文化。食材や、食事ができるまでのさまざまな努力に感謝する精神を世界に広げようというものです。

オファーをいただいた際「喜んで ! 」と二つ返事をしたものの、懸念点が。それは台本各所に「慣れた手つきで息子のために料理を作るシーン」があること。これはまずい、私は恥ずかしながら、何とか料理をするものの、人さまに見せられるほど「慣れた手つき」ではありません。「慣れた手つき」になるためには、何度も同じものを作るしかないと毎日、飽きもせず同じメニューを作っております。

そういえば以前、泊まったホテルのオムレツの味に感動し「シェフのようなオムレツを作りたい ! 」と料理人の友人に特訓を依頼、1カ月連続でオムレツを作ったこともありました。

私は「毎回同じものを食べても飽きない」という特技(?)もあります。毎日作り続けて改めて思ったのが、お母さんたちの偉大さです。私の高校時代、母が毎日早起きをしてお弁当を作ってくれた味を思い出して、しんみり。「お母さんの味」がたまらなく恋しくなりました。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

「慣れた手つき」になるため、同じメニューの夕食を作っています

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この記事を書いた人

1971年、熊本市生まれ。第一高、熊本大文学部卒。94年に熊本県民テレビ(KKT)にアナウンサーとして入社。夕方の人気番組「テレビタミン」を21年間担当した。2018年春、同番組を引き継ぎ、KKTも退社。「ヒトコト社」代表。

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