特に多い1歳前後 先回りし原因を遠ざけて【子育て応援クリニック】

暮らしに役立つ熊本の医療情報をお届けします。
監修/公益財団法人肥後医育振興会
目次
Q.子どもの「やけど」 気を付ける点は?
乳幼児のやけどは、家庭内で起こるけがの中でも頻度が高く、特に1歳前後での受傷が多くを占めています。
熱湯や熱い蒸気によるものが多く、キッチンや浴室などで、子どもが熱湯をこぼしてしまうといった能動的なものが8割に達しています。つまり「熱いものが子どもの手の届くところにある」ことが危険因子となっており、対策が必要です。
「熱いもの」に触れさせない環境作りを
「予防に勝る治療はない」は、やけどにも当てはまります。それには、子どもに熱いものに触らない教育をする、周りの大人が十分に注意する、だけでは不十分です。キッチンに安全柵を設置する、給湯器から熱湯が出ないように設定する、電気ポットはこぼれにくい製品を選ぶ、テーブルクロスを使用しない、マッチやライターは子どもの手の届かないところに保管する、など先回りして事故が起こりにくい環境を作ることが重要です。


顔や手足、陰部のやけどはすぐ受診
やけどをした場合はすぐに流水で20分ほど冷やしてください。衣服は無理に脱がせず着衣のままでよいです。氷や保冷剤を直接当てるのは控えてください。やけどの面積が子どもの手のひら10枚分を超えるようなら低体温に注意が必要です。
水膨れができている場合は破かず、そのままにしてください。熱傷部位の消毒も不要です。清潔なガーゼかタオルを当てて保護しましょう。
やけどの面積が広い場合や顔や手足、陰部を受傷した場合はすぐに医療機関を受診してください。医療機関が遠い場合は救急車を呼んでもよいと思います。
「予防に勝る治療なし」は「やけど」にも通じます。
安全柵の設置などできる対策を施しましょう























