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夏に多いヘルパンギーナってどんな病気?【家族の心配、不安に応えるQ&A】

目次

Q.夏に多いと聞くヘルパンギーナ。 どんな病気ですか?

乳幼児に多い夏の感染症

ヘルパンギーナは、発熱と口の中や喉にできる水ぶくれ・発疹を特徴とした急性のウイルス性咽頭炎で、乳幼児を中心に夏季に流行します。その名前は、ドイツ語の「水疱(ヘルペス)」と「喉の炎症(アンギーナ)」に由来しています。

手足口病や咽頭結膜熱(プール熱)などとともに「夏風邪」といわれ、通常では初夏から真夏にかけてピークを迎えますが、今年は春先から増え始め、4月末には夏のピーク時を越える発生数となりました。

原因ウイルスに感染後、2〜4日ほどの潜伏期間を経て高熱を伴う喉の痛みが現れます。痛みのために十分な水分が取れず、脱水状態に陥ることも少なくありません。乳児では唾液が飲み込めず、よだれが多くなることがあります。時に嘔吐や下痢を伴うこともあります。熱は1〜3日程度で下がり、その後水ぶくれなども消えていきます。

十分な手洗いが重要

熱や喉の痛みに対しては解熱鎮痛剤が有効です。痛みで飲食が難しい場合は、食事の30分〜1時間前に使うと良いでしょう。

多くの感染症と同じく飛沫や接触によって感染しますが、便の中に排出されたウイルスが手指を介して口に入るような感染経路(糞口感染)もあります。ウイルスは感染後、口や鼻からは1~2週間、便中には1カ月程度排出されるため、帰宅時、飲食前、おむつ交換やトイレの後は、せっけんでの十分な手洗いが重要です。

学校保健安全法では出席停止の扱いにはなっておらず、「全身状態が安定している場合は登校・登園可能」と定められています。熱が下がり、元気で食事も取れるようになることが登園・登校の目安となるでしょう。

瀬口医院 ささ小児科 院長

黒澤 茶茶さん

ヘルパンギーナは、発熱と口の中や喉にできる水ぶくれ・発疹が特徴です

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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