【527号】すてきびと – 木山神宮 禰宜(ねぎ) 矢田 幸貴さん
目次
歴史を守りつつ、新しい事にも挑戦 次の世代につながる復興を目指す
益城町総合体育館近くにある木山神宮は、江戸時代の1752(宝暦2)年に神殿が建立されました。以来、長く地域を見守り続けてきましたが、熊本地震で境内の全建造物が全壊しました。
「歴史を守り、次世代へ継承しなければならない」との思いから、神殿は調査後に丁寧に解体し、部材を大切に保管。できるだけ再利用して再建することに決めました。「元の姿に戻すことが復興につながる」と確信します。
一方で、氏子青年会を発足させたり、ホームページやSNSで神社の復興情報を発信したりするなど、新たな取り組みもスタート。「これから先も長く神社と、地域住民のつながりを守るためには、元に戻すことと新しく取り組むことを両輪で進める必要がある」と話します。
今年3月には神殿跡の地盤へ耐震杭を打ち込む耐震補強工事が完了。現在は基礎工事と、破損した部材の修復作業の真っ最中です。神殿の完成は来年12月の予定。「復興は難しいことのようにも思えますが、私の先祖も同じ道を歩んできたので、できないことではない。使命だと思って取り組んでいます」
Time Schedule
- 5:30 起床
- 6:00 神社の掃除
- 7:00 朝食
- 8:00 日供祭(にっくさい)※朝のお祈り
- 9:00 神事、事務仕事など
- 17:00 帰宅
- 18:00 夕食、子どもとの時間
- 21:00 就寝
Information
木山神宮の復興状況はホームページ(https://www.kiyamajingu-kumamoto.or.jp/)、フェイスブック(「木山神宮」で検索)で発信中です。