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香味屋トトロ亭・熊本市西区花園│「本妙寺」そばで夫婦で営む、優しさから生まれたパンと食事の店

今年35周年を迎えたパンとお食事の店「香味屋トトロ亭」は今年6月からの一時休業を経て、先日パン限定で営業を再開。さらにこの秋、食事も再開することになりました!

お店には再開を待ち望んでいた常連さんだけでなく、新しいファンも続々来店。

店を訪れると、食材へのこだわりに加え、香味屋トトロ亭が多くの人々に愛される理由が見えてきました。

目次

場所は熊本城初代城主・加藤清正公ゆかりの「本妙寺」そば

香味屋トトロ亭のある場所は「本妙寺」駐車場横。「本妙寺」の大本堂の近くです。

「本妙寺」の大本堂は、天正11年熊本城初代城主加藤清正公の父・清忠公の菩提寺として大阪に建立されたのが起源。

天正16年、清正公が肥後熊本に入ったことに伴い熊本城内に移されるも、慶長19年に焼失したのを機にこの場所に移設されたそう。現在の建物は西南の役で焼失後、明治に再建されたものです。

「胸突雁木(むなつきがんぎ)」とよばれる石段を登った先には清正公がまつられている「浄池廟(じょうちびょう)」があり、敷地内からは少し遠くにですが熊本城も見渡せます。

熊本城の築城だけでなく、熊本の治山治水にも貢献し、土木の神様とも言われる清正公。

お墓は今回ご紹介する「香味屋トトロ亭」のすぐそばなので、清正公に想いを馳せてみるのもよいかもしれません。

本妙寺の駐車場にある看板が目印!お寺だった建物を店舗に

本妙寺の駐車場にあるこの看板の矢印に従い歩くと、あるお宅の玄関に、「正善院」というお寺の看板と合わせて「香味屋トトロ亭」の文字が見えてきます。

香味屋トトロ亭はご夫婦で二人三脚、今年で35周年目を迎えるパンとお食事の店。

1989年に上通にて開業し、子飼商店街に移転。

その後熊本地震の被害に遭い一時休業した後、2019年7月に元お寺だった建物で営業を再開されたそうです。

玄関を開けるとお寺の面影が残る広間が見えます。

靴を脱いで左手の廊下を少し歩くと、たくさんのパンが並ぶ部屋が見えます。

無添加の手作りパンがズラリ。人気のライ麦パン誕生のきっかけは?

香味屋トトロ亭のイチオシ商品は「ライ麦パン」(280円~)。

ライ麦パンはお店に訪れたドイツ人留学生が「日本食が合わない」と悩んでいることを知り、奥さんがドイツの味を再現できないかと独学で作ったのが誕生のきっかけだったそう。

ライ麦パンは、ハード系のパンで表面は噛み応えがあります。けれども、中の生地はぎっしり詰まっているのにふんわり食感。

香味屋トトロ亭のパンはそれぞれ独特の風味があり、レーズンやいちじくなどのドライフルーツやチーズとの相性が抜群!

高価でかつ取り扱いが難しいライ麦だけを使ったパンは珍しいそう。常連さんの中には健康を気づかうお医者さんも多いのだとか。

この日はレーズンが入ったライ麦パンを購入。

噛めば噛むほど味わい深く、時々鼻をぬける香ばしい香りとレーズンのやさしい甘さについ夢中で食べてしまいました。

噛み応えがあるので、少量で満腹感があるのもうれしいところ。

ハード系パンの魅力にはまりそう…いや、もうはまったかもしれません

パンは全て手作り、無添加で安心♪お食事系、スイーツ系など種類も豊富です。

「香味屋 トトロ亭」のパンは無添加なので安心して食べられるのも嬉しいところ。保存料が入っていないので、購入したらできるだけ早めに食べてくださいね。

この夏 一時休業からパンのみの営業に。そしてこの秋、お食事も復活!

実は「香味屋 トトロ亭」は2024年6月から、奥さんが入院されたため一時休業されていました。

しかし、再開を待つ常連客などの声もあり、退院後しばらくしてパンのみの営業を再開。

この秋からは、2つのメニュー限定で食事も提供されています。

提供しているメニューは「ハッシュドビーフ(ハヤシ)」900円と「キーマカレー」900円の2種類。

それぞれサラダが付いて、パンかライスを選ぶことができます。 

「ハッシュドビーフ(ハヤシ)」900円はプラス50円で、たまごで包んだ「オムハヤシ」にしてもらえます

とろ~り卵と具材のバランスが絶妙!

ハッシュドビーフ(ハヤシ)は、水を使わずに野菜などの食材の水分だけで煮込まれていて、お肉は筋となって溶け込み、野菜などのほのかな酸味がアクセントに。

オムハヤシを注文した場合、パンの選択はできませんのでご注意ください。

「キーマカレー」は水を使わず、野菜や具材を煮込んで作られたスパイシーな本格派!

開業時からの定番メニューのひとつです。

ほどよい辛さ。噛むほどに具材の甘味や酸味など、いろんな味わいが広がります。

今回は、「キーマカレー」でライスを選択しましたがパンの選択もできるそうですよ。

基本的には「キーマカレー」と「ハッシュドビーフ(ハヤシ)」の提供ですが、日によっては限定メニューが用意されている場合もあるとのこと。

限定メニューは来店時に、奥さんにこっそり聞いてみてください。

奥さんの優しさが詰まった、こだわりの付け合わせ。その理由とは?

お皿上部に色とりどりのお野菜が少しずつ並んでいて気になっていたところ、「人は、赤・黄・青・黒の4色の野菜を食事に取り入れると体にいいんだって。だから、お店で出すお料理にも入れるようにしているの」とのこと。

添えられた野菜は確かに、赤⇒人参、黄⇒かぼちゃ、青⇒丘わかめ、黒⇒茄子…。(内容は日によって変わる場合も)

食べる人の健康を気遣う、ご夫婦の優しさが料理にも出ています。普段の食生活でも参考にしたいものです。

全12席。お寺の面影が残る席に加えて、おしゃれなテーブル席も!

お席は、お寺の面影が残るこの2テーブルと…

それに続くこのお席。4名がけテーブルが3つで、全12席。

奥にはおしゃれな椅子もあって、ここで写真を撮ったり、食後にちょっと休憩したりするのもよさそうです。

一度会うとまた会いたくなる、ご夫婦との時間も楽しみの一つ

香味屋トトロ亭の魅力はパンと料理だけではありません。このご夫婦との時間も魅力の1つです。

店内でしばらく過ごし、お二人とお話していると親戚の家に遊びに来たかのような感覚になります。

自然な会話やおもてなしに癒やされます。ご夫婦との会話を楽しみに来る常連客も多いのだとか。

これからも優しいご夫婦が営む「香味屋 トトロ亭」が長く続いていくことを願うばかりです。

以上、熊本市西区花園の「香味屋トトロ亭」でした。

香味屋トトロ亭の基本情報

住所熊本市西区花園4-14-22
TEL090-6638-6668
※電話での予約がおすすめ
営業時間9時30分~17時(ランチタイム 12時~14時30分)
休業日月曜、不定休あり
12席
駐車場10台

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この記事を書いた人

熊本城が大好きで、2021年6月熊本に移住。各種SNSで「熊本城日記」を更新、「くまもとよかとこ案内人」の一員として熊本城等のガイドをしながら、熊本城の復興を応援!熊本生活を楽しんでいます(*^^*)

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