メロディーが先か? 歌詞が先か? それが問題だ。

仕事柄、毎週リリースされる新譜は、気にして聴くことが多いのですが、幸いにも近頃はサブスクリプション(定額聴き放題)なんて便利な音楽サービスがあり、以前のようにラジオやTVの新譜ランキングをチェックして、レコード屋に走るなんてことはしなくてよくなりました。好奇心とエネルギーに満ちあふれていた若い頃とは違い、少ない労力と衰えていく感覚で、いかにたくさんの情報を得るかは、音楽好きのオジサンにとっては大切な事なのです。

話は横道にそれましたが、最近の新譜に昭和のオジサンとして違和感を覚えることがあります。それはメロディーと歌詞との関係。先日、友人の娘さん(高校生)に「今、何聴いてる?」って話をしたら、薦められた曲の7割くらいは、今でいうラップ的なリズムに歌詞を乗っけて歌う曲でした。歌のメロディーと歌詞を重視してきた私にとって、歌詞はともかくメロディーはいったいどこへ?という感じ。もちろんヒットしている曲には、美しいメロディーを持つものも多いのですが…。一つ言えるのは、今の時代は歌詞に重きを置き過ぎな、そんな歌が多い気がするのです。

そこで今回ご紹介するレコードは、最近やたらカバーされることの多い竹内まりやの「駅」。元々は中森明菜のために書かれた曲でしたが、本人のセルフカバーによって大ヒットとなった素晴らしいメロディーと歌詞の名曲です。今「あおはる(青春)」真っただ中の若者の皆さま! 歌詞もいいが昭和の胸を熱くするメロディーも、ぜひ掘り起こして聴いてみませんか!?

※今回紹介したレコードは4月20日(加)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。