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にぎわいのある街に生まれた ご当地ソングをもう一度!

イラスト・松田アツコ
イラスト・松田アツコ

昭和の時代、流行歌の波に乗って各地域で生まれたのが、地方色や郷愁などを前面に打ち出した“ご当地ソング”と呼ばれる歌。その地域ならではの方言や祭りなどを題材に、地元の歌手や作曲家によって作られたマイナーな歌から、有名作曲家や歌手によって全国ヒットとなった曲まで、そのスタイルは千差万別でした。

熊本でご当地ソングの代表といえば、「おてもやん」や「五木の子守唄」などの民謡から、地元の各企業や団体によって作られたオリジナルの歌など、隠れた名曲(迷曲?)がいくつか例に挙げられます。

私もレコードを集めていくうちに、何枚かのご当地ソングに出合い、当時の世相を映した歌詞の面白さにひかれた一人。特に団体や企業物には、驚くような有名歌手や作曲家などによるレコードがあったりして、私のマニア心をくすぐる名曲が数多く存在するのです。

今回ご紹介するのは、1980年代初頭に東芝レコードから発売された下通商店街の歌「城下町下通り」のB面曲「下通り音頭」。作曲家・岩代浩一さんの手によるご当地ソングを、ばってん荒川さんが歌います。威勢の良い祭り太鼓から始まり、当時の下通で行われていた“はだか市”や“星まつり”など懐かしい催しが、熊本弁の歌詞とともに歌われています。街なかのにぎわいが薄れている今こそ、もう一度あの頃のにぎわいを取り戻す応援ソングとして、アーケードに流れる様子を見てみたいものです。

※今回紹介したレコードは1月25日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

イラスト・松田アツコ

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この記事を書いた人

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。FM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~)の選曲家、パーソナリティ。

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