卒業のシーズンです。進学を含めた学生生活の卒業から、退職という名の卒業など、一つの区切りとなる節目の季節。以前、DJが音楽好きの若者の憧れのパフォーマーだった頃の話ですが、よく相談されていたのが、「どうやったらDJになれますか?」という質問。私は、「まずは自分の好きな音楽を、カセットテープ(当時)に編集して音楽好きの仲間に聴かせてみたら? そしてそれがたくさんの仲間に喜ばれて、また聴かせてほしいというリクエストがあるならば、そこからレコードやCDを使ってライブで聴かせるDJを目指してみては」と伝えていました。そんな時、どの世界にもいるのが、まずは道具からという人。いい道具を最初から使うことで、スキルアップを目指していくのはいいのですが、極端な話、聴かせるレコードやCDを買わずにレコードプレーヤーやミキサーを最初に買ってしまう若者がいたのにはびっくりでした。ま、大抵その手のにわかDJは1年もしないうちに、現場からもレコード屋さんからも姿を消してしまうのですが…。

卒業の話に戻ります。そんなにわかDJに数年後にバッタリ街で会ったときの話。「おお、久しぶり! DJ続けてる?」と声をかけると、「いやー、もうDJは卒業しました」との返事。いや、それは卒業とは言わずに、正しく中退と言ってほしかった。今回ご紹介するレコードは荒井由美の「卒業写真」。このコラムの担当者が、この回をもって卒業されます。私の稚拙な文章を正しく導いていただいたことに御礼申し上げます。

※今回紹介したレコードは3月22日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。