九州では桜の季節も終わり、例年だと晴れやかな結婚式のシーズンに突入する頃。今回はそんな結婚式に招かれ、出会った歌手の話です。

時をさかのぼること十数年前、私はおいっ子の結婚式に出席するため、新幹線に乗り一路名古屋へ。到着後、名物のみそカツやエビフライに舌鼓を打った後、地元で何か音楽のイベントをやっていないかと、当時のSNS「ミクシィ」の仲間にリサーチをしました。程なくして、宿泊のホテルから車で10分ほどのカフェでライブがあるとの情報が。普段だと知らない場所のライブなどには腰の重い私なのですが、旅先ということもあり早速出かけてみることにしました。

そこで出会ったのが、「なかの綾」という歌手。実は彼女の歌声を初めて聴いたのは、当時熊本の音楽仲間と一緒にやっていたイベントでした。昭和歌謡をラテンアレンジで歌うその歌声とリズムに、懐かしさと新しさが交差する今までにないものを感じたのです。一度ライブで聴いてみたいと思っていた彼女とのまさかの出会い。もう夢中で現場にいたマネージャーらしき人に、「熊本でもライブをやってほしい」とリクエストし、その後何年か続けてライブをやることができました。私のラジオの番組に何度か出演してもらったのも、今ではいい思い出です。

今回ご紹介する曲は、出会いのきっかけとなった小林明子のカバー「恋に落ちて」。私が彼女の「声に落ちた」名曲です。

イラスト・松田アツコ

※今回紹介したレコードは4月19日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~1時=全国コミュニティFM番組)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。