ファンキーなビート 民謡界のニューウエーブ登場

ちょっと前の話になりますが、2016年の6月に日本科学未来館で行われた、ビョークというアイスランドの歌手によるDJパフォーマンスが、音楽好きの仲間たちの間で話題になっていました。その理由は彼女がかけた曲。電子音楽的なロックを期待して集まっていたお客は最初の約50分間、日本民謡や民族音楽ばかりの選曲に??? なんと熊本の「牛深ハイヤ節」まで、かけられたというからビックリ! それ以来、去年の夏頃から各地の盆踊り大会にDJブースが登場し、クラブミュージックのように民謡や音頭が流れるという、ディスコ的な現象が多発しているのです。

そんな中、突然彗星(すいせい)のように登場したのが、今回ご紹介する「民謡クルセイダーズ」。昨年10月にアルバムがリリースされたのですが、それ以前からアメリカのミュージシャン、ライ・クーダーがSNSで取り上げたり、音楽雑誌でインタビューが特集されたりと音楽業界でも大注目されているのです。本格的な民謡歌手がバンドを従え、各地方の民謡をブーガルーやクンビアなどのファンキーなラテンビートに乗せて演奏するサウンドは、まさに民謡のニューウエーブ! 今や音楽に敏感な若者は「民謡で踊れなくてはお話にならない」時代。お父さん! 今年はあなたの歌う民謡が、最先端になるかもしれませんよ!

※今回紹介したレコードは1月23日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。


しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。