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【446号】カルチャールーム – 円盤で時間旅行 嶋田宣明

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あなたの家の押し入れの中 お宝が眠っていたりして…

最近よく耳にする話。「ちょっと、今レコードって、人気で高かっだろ?」ときて、その後には「家の押し入れの中にゃ、いっぱいあっとたい。いくらで売るっとだろか?」というフレーズ。結論から言いますと、95%は二束三文です。

長年、レコードばかりを買い続けていると、中には自主制作盤や限定盤、非売品、さらには発売禁止のレコードなど、全く目にしたことのない“ブツ”に出くわすことがあります。その場所がレコ屋だった場合は、「ヒェ~こんな値段なんだ! ナンマイダ、ナンマイダ…合掌」となるのですが、それがリサイクルショップの片隅あたりでの遭遇となると別。うれしさを押し殺し、レジで何事もなかったかのように、おおよその相場¥108を支払い、ホクホク顔で家へと急ぐパターン。こんなことは1年に一度あるかないかの出来事ですがね。

今回ご紹介するレコードは1983年末、日本初のクラブとしてレーベルまで立ち上げたものの、短命に終わった原宿のPithecan Recordsから極限定枚数リリースされた『ミュート・ビート』の8インチシングル盤「Butterfly/Still Echo」。ミュート・ビートは81年に結成された日本初のレゲエダブバンドで、サウンドは世界中で高く評価されました。出合いはリサイクルショップではなかったのですが、メンバーの一人の親が、私の友人が働く会社の上司だったことで手に入った一枚。そんな偶然から巡り合うお宝レコード、あなたの押し入れに、ひょっとしたら残りの5%が眠っているかも…。

※今回紹介したレコードは11月20日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

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この記事を書いた人

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。FM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~)、同「ミッドナイトコモエスタ」(水曜・0時~)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(月曜・21時~)の選曲家、パーソナリティ。

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