交通事故撲滅レコード 摩訶(まか)不思議だけど…大事!

世の中に存在するレコードには、素晴らしいメロディや歌詞に心打たれるものがある一方で、一体、何の目的で作られたのか魔訶不思議なレコードも存在します。そんな中、昨年、一緒に仕事をさせていただいた音楽家(DJ)から、東京のラジオ番組の選曲にチャレンジしてみませんかというお話がありました。調べてみると、その番組で取り上げられている楽曲は、メインストリームの音楽ではなく、どちらかというと「どうしてこんなのがレコードになっているの」的なものが大半でした。もともとお笑い系のレコードに目がない私。集めているものにもそのようなものが多く、これは面白い選曲ができそうだと内心ワクワクしたのです。

そうなると、普段はなかなか出番のないレコード棚もがぜん活気を帯び、怪しげな歌モノや、深夜の時間帯にしかかけることができないような大人なアレも出てきたりして、床中レコードが散乱するカオスな状態に。

その時選んだ曲の中で今回ご紹介するのは、三浦アキラという歌手が歌った「交通事故を防ぎましょう!!」。よくよく見ると、ジャケットに価格も表示されていないので、どこかの自治体が交通安全のためにプレスした自主制作のようなものかもしれません。ここだけ見ると大して面白くないレコードのように思えますが、実は歌詞が「こんな都会で今日もまた、命を捨てる馬鹿もいる」とか「飲んで運転悪い癖、だけどとたんにあの世行き」などと、かなり過激な表現。これ聴くと、さすがに飲酒運転はできませんね。

※今回紹介したレコードは2月19日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。