クレームで幻となった ヘンテコお宝レコード

先日、ラジオ番組のゲストとして、日本でも有数のレコードコレクターで、DJとしても活躍中の常盤響さんに出演していただきました。その時は、RKKのレコード室を自由に掘ってもらうという企画だったのですが、選んでいただいたレコードの中に、洋画のサントラに日本語の歌詞を付けたレコードが何枚かありました。

実は70年代から80年代にかけて、和モノサントラとでもいうようなレコードが、次々と発売されていたのです。映画の人気にあやかった曲はともかく、あまり当たったとはいえない映画の曲まで、日本語の歌詞を付けて歌われました。中には、オリジナルの歌詞を全く無視して書かれたような曲も存在していて、ヘンテコレコード愛好家の私にとっては、まさにお宝!

今回、ご紹介するレコードは、1978年に発表された子門真人の「スター・ウォーズのテーマ~カンテナバンド」。このころは「惑星大戦争」や「宇宙からのメッセージ」、さらにはインベーダーゲームの大ブームなど、宇宙モノ・SF映画ブームで沸き返っていました。曲はその前年に発売されたアメリカのアーティストMeco(ミーコ)の「STAR WARS THEME/CANTINA BAND」のディスコ調サウンドをベースに、ストーリーとはかけ離れたテキトーな歌詞で歌われていました。そんな歌詞が災いしたのかは定かではありませんが、発売直後、ルーカス・フィルム社からのクレームで、あっけなく発売禁止に。スターウォーズコレクターはもちろん、レコードコレクターにとっても、幻のレコードとして手にすることが難しいお宝となったのです。

※今回紹介したレコードは7月23日(火)放送のFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(16時~18時55分)で放送する予定です。

しまだ・のぶあき/1951年生まれ、熊本市出身。東京のデザイン会社でコピーライターとして社会人デビュー。帰熊後、広告代理店でコピーライター&プランナーとして活躍。現在はFM791「昭和名曲堂コモエスタ辛島町」(火曜・16時~18時55分)、RKKラジオ「昭和歌謡大作戦」(日曜・20時~20時55分)の選曲家、パーソナリティーを務め、幅広い年齢層に昭和の曲を届けている。