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Vol.57 奥深い青春18きっぷの世界(下)【熊大生のイマドキヒマドキ?】

長旅の始まり。福岡県のJR荒木駅

熊本の旬な情報を発信しているKumarismのメンバーが、大学生ならではの偏った目線でモノコトを熱く語ります!
Hitoshi

友人との旅を楽しみに日々を送る法学部2年生。春には東京→福岡を普通列車で巡る旅を計画中。


目次

福岡から700km離れた京都へ

今回は青春18きっぷで行く京都旅行の様子をお伝えします。

前回の記事はコチラ⇒【奥深い青春18きっぷの世界(上) 熊大生のイマドキヒマドキ?】

今回の旅の出発地点は私が生まれ育った福岡県筑後市から少し離れた福岡県久留米市にあるJR荒木駅で、目的地は約700km離れた京都駅!
今までの青春18きっぷ旅の中で最長の距離ということで出発前日は楽しみよりも不安の方が上回っていました(笑)。

朝5時台の始発列車で福岡出発!

まだ日も昇らない朝5時に今回の旅を共にする高校時代の友人4人と荒木駅に集合しました。
眠くて働かない頭と不安と期待の入り混じった心のまま始発に乗り一路西を目指します。
鳥栖駅を過ぎる頃には日が昇り始め、朝日で照らされる車内がとてもきれいだったのを今でも覚えています。

長旅の始まり。福岡県のJR荒木駅

出発したのが平日だったため、博多駅に到着する頃には出社するサラリーマンや学生たちで車内はいっぱいになり、小倉に到着するまでずっと満席のままでした。
通学で見慣れた光景も青春18きっぷ旅になるといつもと違ってワクワクするのが面白いですよね(笑)。
まさか周りの人たちも、私たちが京都に向かってるとは思ってないだろうなぁと考えながら満員電車に揺られていました。

出発から2時間半、九州を抜けて山口県の下関駅に到着しました。

岩国駅でにんにくラーメン…

やっと昼食にんにくラーメン! ここから予定が崩れます

前回も書いたのですが、下関駅からは山口県岩国駅行きの列車が出ておりその乗車時間は3時間半!

この辺りからお尻と腰に違和感が出始めてきます。

この列車は瀬戸内海の海岸線沿いを通ります。通勤ラッシュも終わり人が少なくなって、ゆったりとした雰囲気の中で美しい瀬戸内の車窓を眺めることができました。

岩国駅に到着した後は駅前を散策し、そこで見つけたにんにくラーメンを食べて体力を回復させ、また京都を目指し始めました。

まさかこのラーメンが後々響いてくることになるとは…。

実はこの時点で出発から6時間ほどたっており、もうかなり進んだだろうと思いgoogleマップで位置を検索したのですが、まだ3分の1の地点までしか来てない上に山口県すら抜けていないと気づいた時には、全員から「まじかぁ」とため息が漏れました(笑)。

気を取り直して岩国駅から広島駅を目指したのですが、ここで重大な事実に気が付きます。
岩国駅でのんびり昼食をとってしまったため乗り換えのスケジュールが乱れ、広島駅を過ぎると途中下車して休憩することができなくなってしまったのです。

長時間の移動に備え、広島駅で買い込み!

さすがにそれはまずいということで、まだ時間の余裕がある広島駅でもみじ饅頭や軽食の購入をしたり、ジュースを買ったり、トイレを済ませたりと、残りの時間ぶっ通しで乗る覚悟を決め、準備しました。

広島から3時間ぶっ通し!

ここからは本当にきつかったです(笑)。

広島駅を出発して広島県の糸崎駅、岡山駅、姫路駅と乗り換えが続いていくのですが、糸崎駅では乗り換え時間が1分しかなかったため別のホームの列車に急いで乗り込み、糸崎駅を過ぎてからはちょうど高校生の下校時間と重なり車内にぎゅうぎゅうに詰められました。

もう疲労がピークになって全員くたくたです。岡山駅で乗り換えた時には日が沈み始めており、日が昇ってから沈むまでを電車の中で過ごすという貴重な経験をすることができました。

岡山駅を過ぎて少しするともう日は完全に沈み、蓄積された疲労で僕の体は悲鳴を上げていました。
正直この辺りまで来るとお尻の感覚が薄れていましたね(笑)。

なんとか姫路駅までたどり着くと、残す列車は姫路駅発の新快速列車一本のみ!
この電車が僕たちを京都駅まで連れて行ってくれます。

新快速は鹿児島本線でいう快速とは全然違って、快速といっても姫路から京都までは停車駅が9駅から10駅ほどしかなく特急並みの速度で運行しており、他の列車をビュンビュン追い抜いていくのでその速さに全員驚いていました。

青春18きっぷではJRの普通列車及び快速列車に乗車することができ、新快速列車にも乗車できます。
青春18きっぷで関西方面を列車で移動する際にはこの新快速列車は移動時間短縮にとても重宝するので、関西に行かれたらぜひ利用してみてください!

約16時間かけて京都駅到着

出発から16時間 とうとう京都駅に到着! 本当に疲れました

新快速は大阪に入ったあたりから仕事帰りの疲れた会社員と思しき方が増えてきて、疲労した様子の車内と車窓のきらめく大阪の夜景がなんともいえない気分にさせてくれました。
にぎやかな車窓が続き、ひときわ明るい新大阪駅を抜けるとついに目的地の京都駅に到着です!

到着したのが午後9時半だったので所要時間は約16時間というなんともきつく楽しい長旅でした。

この日はご飯屋さんを探す余裕もなく、テイクアウトのハンバーガーを駅近くのベンチで食べるという旅情も何もない夜ご飯になってしまったのですが、ようやくたどり着いたという安心感があり、いつもよりおいしく感じましたね。

その後は無事ホテルに到着し、一晩寝ると前日の疲れも嘘のようになくなり京都を存分に味わうことができました。

京都+αの観光を満喫

清水寺と遠くに見える京都市内の街並み

その翌日からの京都観光では、レンタサイクルを借りて京都御所→北野天満宮→金閣寺→嵐山→渡月橋といった有名どころの観光地を回り歴史を肌で感じるといった正統派の京都観光をして、一日は自由行動の時間を設けておのおの好きな場所に観光しに行きました。

私はここでも青春18きっぷを使って名古屋に行き、ひつまぶしを食べたり名古屋城を見たりして戻ってきました。

レンタサイクルでの移動中、道が分からず地図で探す一幕
教科書で見た写真よりも何倍も美しい金閣
北野天満宮で、地元福岡の太宰府天満宮でも見た飛梅が! テンション爆上げです
一度は訪れたかった北野天満宮。桜の季節でとてもきれいでした
自転車で行く嵐山。空気がおいしく最高でした
名古屋を訪れて一度は食べたかった絶品ひつまぶし

面白い友達とさまざまなハプニング

一緒に行った友人たちも本当に面白い人たちばかりで、京都旅行中もその友人たちが引き起こすさまざまなハプニングがあって本当に楽しかったです。

その友人たちを少しだけ紹介すると、
一人だけ高い寿司を食べに行き支払いの際お金が足りなかったため店長にホテルまでのタクシー代が残るくらいに負けてもらったにもかかわらず、タクシー代をケチるためにホテルまで歩いて帰ろうとして結局2時間道に迷った友人や、
京都御所に観光に来たにもかかわらず御所にいた鳩の見分け方に興味を持つ友人、
行きたかった温泉に行けずすねる友人や、
滞在先のホテルで激辛焼きそばを食べて悶絶する友人など…。

この人たちのおかげできつかったけど楽しい京都旅行になりました。

青春18きっぷで行く長距離京都旅行いかがだったでしょうか?

腰に不安がある人には向いていないかもしれませんが、一日中電車に乗っていると時間帯による雰囲気や土地ごとの雰囲気を味わうことができます。

皆さんもぜひ一度は青春18きっぷで遠くに向かってみてはいかがでしょうか?

記事内の情報は掲載当時のものです。記事の公開後に予告なく変更されることがあります。

長旅の始まり。福岡県のJR荒木駅

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この記事を書いた人

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